わたしのすきなもの /「弱いから、好き。」
公開日:
:
最終更新日:2018/12/04
Mr.Unoの「わたしのすきなもの」
2017/3/08更新
こんにちは
おはようございます
こんばんわ
管理業務サポーターの宇野です。
アパレルメーカーのスタッフさんの感性を刺激するモノ・コト・ヒトをご紹介するという趣旨の当ブログ。
今回は、長沢節のエッセイ「弱いから、好き。」をご紹介します。
この春で閉校となる「セツ・モードセミナー」の創設者が「ハイ・ファッション」や「エル・ジャポン」といったファッション雑誌に寄稿したコラムをまとめたもの。
ファッション業界で活躍する多くのクリエイターを輩出してきた四谷の曙橋の坂の上の、旧 日仏学院にも似たレトロな建物を目にできるのも、もうそう長くはないのだろう。
独特の美意識で流麗なイラストを描き、日本のファッション・イラストレーション界を牽引した彼は
極端に痩せたモデルを好み、カラフルな服を着、黒いスーツを嫌い、独身主義だった。そんな彼のエッセイ集。
目次
新しい男と女。
男の優しさ。
映画の中のダンディスム。
セクシーさの定義。
こだわりファッション学。
ちょっと苦い話。
暮しの美学。
気ままな一人旅。
「強くて頼もしい男性」ではなく、「孤独で弱い男性」こそが美しい。と主張し女性が男性と同じように身軽で自由に、弱さを助け合って楽しく生きることを求める。軽妙なタッチの中に近年の人間社会全般のあり方を示しているようにも感じる。
独特の美意識を持ち、自由に生きることは非常に孤独なことでもあり、場合によっては「変わった人」ととられるのかもしれない。でも自分の嗜好を把握し自己を確立することで あまり楽しくないはずの人生を楽しく生きることができるのかもしれない。
表紙のドローイングのように 非常にしなやかに、借り物ではないライフスタイルを提起してくれる。
次回は ソフト・ロックの名盤『ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ』を取り上げます。

宇野圭助

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