わたしのすきなもの /「海辺のポーリーヌ」
公開日:
:
最終更新日:2018/12/04
Mr.Unoの「わたしのすきなもの」
2015/08/05更新
5年後の東京オリンピックの選手たちのコンディションが今から心配な
管理業務サポーターの宇野です。
この猛暑。。。前回同様の10月開催を関係各位へ強く希望します。
アパレルメーカーのスタッフさんの感性を刺激するモノ・コト・ヒトをご紹介するという趣旨の当ブログ。
今回は、エリック・ロメール監督の映画「海辺のポーリーヌ」をご紹介します。
「言葉多き者は災いの元」という
おしゃべりなフランス人たちが自らを戒めようとして編み出した
と思しき格言を主題として
夏休みもそろそろ終わろうとするノルマンディの海岸を舞台に、
登場人物達の恋愛騒動をヌーベル・ヴァーグの巨匠が洒脱に描く、
いわば仏版「男女6人夏物語」。
「おとなみたいな」15歳の少女ポーリーヌの目を通して、
恋愛関係にある「こどもみたいな」大人たちの行き違い、誤解、やきもち、
うろたえる姿が 時にユーモラスに 時にみずみずしく描かれ、
少人数クルーによる臨場感溢れる映像が、
とてもインティメートな雰囲気を醸し出している。
限定された空間・場面が、シェイクスピアの恋愛喜劇を連想させる
たいへん色気と毒気のある映画。
海辺での彼らのヴァカンスや恋愛を楽しむ様子を見ていると、
彼らが如何に人生を謳歌しているかということがとても伝わってくる。
恋愛はもちろん、ヴァカンスというものは
彼らにとっては生きる上でほぼ必要不可欠なことなのだろう。
久しぶりに日仏会館のスクリーンで観た
ポーリーヌ役の彼女の 何か問いかけたげな表情は、
公開から数十年を経た今年の夏もこのフィルムの中で何かマジカルで、そして永遠だ。
次回は、チタ・エドソンのボサ・ノヴァ・アルバム 「ランコンパラブル・チタ」を取り上げます。

宇野圭助

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