わたしのすきなもの /「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」
公開日:
:
最終更新日:2019/02/06
Mr.Unoの「わたしのすきなもの」
2019/2/06更新
こんにちは
おはようございます
こんばんわ
管理業務サポーターの宇野です。
アパレルメーカーのスタッフさんの感性を刺激するモノ・コト・ヒトをご紹介するという趣旨の当ブログ。
今回は、石井好子のエッセイ「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」をご紹介します。
かって世界を飛び廻ったシャンソン歌手が
海外滞在経験から得た 食と人々とのあれこれを記した
日本でいちばん美味しそうなタイトルの本。
常に手元にはあって一章読んだら本棚へ戻し
忘れたころに取り出して別の章を読む
を繰り返してきた本。
白眉はなんといってもタイトルになっている
みんな大好きなはずの最初のオムレツについての章。
フライパンにバターがとけ卵がこげてゆく匂いの描写。
それは台所で筆者が口ずさんだだろう甘くやさしいシャンソンのよう。
オムレツ・オ・フロマージュ
オムレツ・オ・フィンゼルブ
オムレツ・オ・パルマンティエ
オムレツ・オ・ラム
パリ好きも 食いしん坊にも その知的好奇心を満たしてくれる1冊。
「暮らしの手帖」的装丁もたいへんにしゃれたもの。
独特の「審美眼」というか 決して譲れない生活スタイルやセンスのようなものを匂わせながら
構えたところや気取ったところを感じさせない この作者らしい気風のよい文体も魅力です。
次回は デイヴィッド・ボウイの追悼で主演映画「地球に落ちてきた男」を取り上げます。

宇野圭助

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