わたしのすきなもの /『ポリー・マグ―お前は誰だ』
公開日:
:
最終更新日:2018/12/01
Mr.Unoの「わたしのすきなもの」
2017/6/7更新
こんにちは
おはようございます
こんばんわ
管理業務サポーターの宇野です。
アパレルメーカーのスタッフさんの感性を刺激するモノ・コト・ヒトをご紹介するという趣旨の当ブログ。
今回は、ウィリアム・クライン監督の映画『ポリー・マグ―お前は誰だ』をご紹介します。
子どもに名前を付ける。犬に名前を付ける。ぬいぐるみに名前を付ける。
同僚や取引先の方の容姿や性格から密かに名前(あだ名)を付ける。
はたまた通勤でいつも見かける他人に勝手に名前(あだ名)を付ける。
洋画や洋楽にオリジナルの邦題を付ける。
日本の映画ファンの記憶に残るすばらしい邦題もあれば
今となっては恥ずかしい邦題もある。
名前があって中身がある。今回はそんな配給会社のアイディア勝利、インパクト
十分な邦題を与えられた映画の話。
パリ・モード界を舞台に、一般的に写真家として知られ、
60年代以降の写真・アートに多大な影響を与えたウィリアム・クラインが
文字通り MOTION PICTURE=動く写真 としての映像表現を
スタイリッシュに風刺を交えて描き切った名作。
当時、『ELLE』のモデルも務めていたドロシー・マックゴーワンが映画初主演を務めたことも話題に。
写真家であるウィリアム・クラインが監督しただけあって、
被写界深度を意識した人物配置とフレーミング、モノクロのシャープな濃淡、
瞬間の表情を捉えたショット等々、イマジネーション溢れる映像美が楽しめる。
圧巻はアルミニウム製のドレスが見るものを驚かせるオープニングのコレクションのシーン。
当時の(今も?)デザイン重視で実用性のない、ショウ用の服に対するクラインの皮肉が見て取れる。
私が「マヌカン狂想曲」と密かに名付けたこの作品は
ファッショニスタ必携の映画といえるでしょう。
次回は ウィークエンドの音楽アルバム「ヴァリエテ」を取り上げます。
宇野圭助
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