わたしのすきなもの /「君も出世ができる」
公開日:
:
最終更新日:2018/12/04
Mr.Unoの「わたしのすきなもの」
2017/2/01更新
こんにちは
おはようございます
こんばんわ
管理業務サポーターの宇野です。
アパレルメーカーのスタッフさんの感性を刺激するモノ・コト・ヒトをご紹介するという趣旨の当ブログ。
今回は、須川栄三監督 1964年公開の東宝映画「君も出世ができる 」をご紹介します。
東京オリンピックの時代、旅行会社を舞台に外国の観光団の誘致争いをユーモラスに描いた日本初の本格的なミュージカル ・コメディ映画。お得意のサラリーマン喜劇の要素も加味された東宝テクニカラー。
「出世の三ヶ条」を掲げ、出世の希望に燃えるフランキー堺といつも優柔不断な高島忠夫というコンビを対比させながら芸達者をからませ、厚みのある物語を展開させる。
ダンスの振付・楽曲・美術などあらゆる面で本場ハリウッドのミュージカル・・・たとえば「巴里のアメリカ人」を研究した様に思えるが、登場人物のキャラクターごとに曲調を使い分けるなどの工夫にオリジナリティを感じる。
本作のハイライト・ナンバー「アメリカでは」は、谷川俊太郎によるアメリカ的合理主義を皮肉った曲。雪村いづみ演じる社長令嬢を中心に、オフィスで事務員たちが繰り広げる8分間に及ぶダンスのシーンは個人的にこの作品のベストで、フランス産ミュージカルの傑作「ロシュフォールの恋人たち」をも凌ぐ出色の出来映えだ。
2月といえば移動の内示の季節・・・
出世ができそうな貴方にも、そうでない貴方にも、組織に属していない貴方にも
全編パワフルで明るく楽しい東宝映画の真髄を是非ご堪能ください。
次回は 長沢節のエッセイ「弱いから、好き。」を取り上げます。
宇野圭助
最新記事 by 宇野圭助 (全て見る)
- わたしのすきなもの /「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」 - 2019年2月6日
- わたしのすきなもの /「ライヴ」 - 2018年12月5日
- わたしのすきなもの /「アンソロジー カレーライス!!」 - 2018年11月7日
関連記事
- PREV
- ボタン選びを助けるスマホアプリ登場!
- NEXT
- 2月号「CROPOST」