わたしのすきなもの /「ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ」
公開日:
:
最終更新日:2018/12/03
Mr.Unoの「わたしのすきなもの」
2017/4/05更新
こんにちは
おはようございます
こんばんわ
管理業務サポーターの宇野です。
アパレルメーカーのスタッフさんの感性を刺激するモノ・コト・ヒトをご紹介するという趣旨の当ブログ。
今回は、ソフト・ロックの名盤「ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ」をご紹介します。
久しぶりに出席した披露宴で、音楽好きの若い新郎が自ら選曲したと思しきBGMに耳を傾けながら
その中の一曲、ロジャー・ニコルスとその仲間たち を知った日のことを思い出しました。
その昔、今は建て替えのため営業を停止している渋谷のパルコパートⅢにあった、アフタヌーンティー ティールームの1号店。
向かいに座った連れの顔が隠れそうなカフェオレボウルを啜りながら、店内に流れてきた今までに聞いたことのない夢見るような美しいメロディーと瑞々しいハーモニーに心打たれた僕は、カウンターでアニエスベーのボーダーシャツを着たスタッフにこの長~いアーティスト名を聞くやいなや スペイン坂を駆け下りて宇田川町の外資系CDショップでこの作品を手に取ったのでした。
ロジャー・ニコルスの魅力──狂おしいほどに甘美なメロディーと躍動感──のちに「グルーヴ」という言葉で表現されるような──
西海岸の有能なアレンジャーとセッション・ミュージシャンたちが集って、
カーペンターズのヒット曲も手がけた稀代の作曲家が紡いだメロディーに映画音楽のようなドラマティックでテクニカラーな色彩を添えた。
この音色の甘酸っぱさと洗練の融合具合が、あのころも今も東京──特に山の手──の音楽愛好家にはジャストな響きなのだろう。
やけに迫力のあるドラムとブラスに全くパンチのない涼しげな女性ヴォーカルがのる感じが絶妙ながら、この齢になると気恥ずかしさを否めない無垢な歌詞を持つ 「Love So Fine」という曲を聞きながら今日はお別れです──こんな私小説風な文章が好きな人もいるだろう。
次回は ピエール・バルーの追悼で ドキュメンタリー作品『サラヴァ』を取り上げます。

宇野圭助

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