わたしのすきなもの /「風のくわるてつと」
公開日:
:
最終更新日:2018/12/04
Mr.Unoの「わたしのすきなもの」
2016/06/01更新
こんにちは
おはようございます
こんばんわ
管理業務サポーターの宇野です。
アパレルメーカーのスタッフさんの感性を刺激するモノ・コト・ヒトをご紹介するという趣旨の当ブログ。
今回は、久しぶりに復刻された 松本隆の詩集「風のくわるてつと」をご紹介します。
「日本語をロックのリズムにのせた」最初のバンド
「はっぴいえんど」のドラマー兼作詞担当だったころに出版された
日本を代表するロックポエトリー不朽の名著。
40年も前に わずか二十歳前後の青年が紡いだ言葉とはにわかに信じがたいほどの老成ぶりで
今も瑞々しいこの清潔感、叙情感に加えて、何か奇妙で不気味さすら内包された文体は
多少わかりやすくなっているとはいえ、のちに手掛けた数々のヒット曲にも通じるものがあり
情念の阿久悠や企画力の秋元康とはまた明らかに異なるものですね。
どの詩も噛みしめるに値するものばかりですが
はっぴいえんどの最初のアルバムに収められた、著者本人もお気に入りという「朝」
サンズ・オブ・サンというグループに提供された冒険趣味爆発の「海賊キッドの冒険」
あたりがマイ・フェイバリットというところ。
アルコールではなく、熱いお茶か珈琲を飲みながら、
青山と渋谷と麻布を結ぶ架空の都市「風街」の風景を堪能したい一冊。
次回は 今村楯夫 山口淳 共著による「ヘミングウェイの流儀」を取り上げます。
宇野圭助
最新記事 by 宇野圭助 (全て見る)
- わたしのすきなもの /「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」 - 2019年2月6日
- わたしのすきなもの /「ライヴ」 - 2018年12月5日
- わたしのすきなもの /「アンソロジー カレーライス!!」 - 2018年11月7日
関連記事
- PREV
- どんなボタンでも柔らかい雰囲気になる加工
- NEXT
- 「CROPOST」6月号