サスティナブルと真逆な動きをしてきたアパレル業界の今後
こんにちは。OEMテキスタイルの岡です。
暑い日が続いていますね。コロナウィルス対策でマスクを着用していますが、辛い時期になりました。マスク焼けしてしまうのか少し疑問に思っています。
今回は最近アパレル業界でも良く聞く言葉「サスティナブル」についてのお話です。
サスティナブルについては、こちらの記事でもご紹介しております。
サスティナブルと真逆なアパレル業界
サスティナブルとは「持続可能な」という意味。地球の自然環境維持に役立つ事業や開発、自然環境に配慮した行動を表現する際に耳にする様になった言葉です。近年ではアパレル業界でも「サスティナブル」を意識した動きが進んでいます。
アパレル業界は地球環境汚染に対して、かなり影響度が高い業種だと聞いたことがあります。衣類の生産量、消費量は低価格なファッションの影響もあり、年々増加していて、企業は余剰在庫の廃棄焼却処分、消費者は数回の着用で使い捨てることもめずらしくなく、「大量生産・大量消費・大量廃棄」の経済構造になってしまっています。
また廃棄物もさることながら、衣類を作る過程や廃棄焼却処分で生じる汚染水、温室効果ガス、衣類にダウン、レザー、毛などを使うために動物を大量処分することなども問題とされています。それなのに、廃棄が年々増加し続けている現状は社会の動きとは真逆ですね。
アパレル業界のサスティナブルな動き
しかしながら、日本でも社会の「サスティナビリティ」に対する意識の高まりを受けて各ファッションブランドも動き始め、消費者自身も徐々に意識する方が増えてきています。この面で先を行く欧米では、環境などに配慮することがスタンダードになりつつあり、大半のブランドがサスティナブルな取り組みを行っています。
グリーンダウンプロジェクト詳細:http://www.gdp.or.jp
アニマルフリー
アニマルフリー(動物由来の材料を使用しない)の広がりで、レザーブルゾン、バッグは合成皮革を使用。フェイク・スウェード、フェイク・ファーもクオリティも年々上がり、本物の風合いに近いものも開発され洋服に使用。ダウンジャケットには、近年開発が進んでいる機能性のある中綿で代用したり、ユーズドの羽毛を洗浄して使用するリサイクル羽毛を使ったりして動物殺傷を減らしています。
リサイクル繊維
ブルゾンの表地、裏地に使用されるナイロン、ポリエステル などの合繊の生地は、エコ、リサイクルの原料を使用して原油など依存を軽減し、焼却炉から排出される温室効果ガスも減少させます。
オーガニックコットン
3年以上農薬や化学肥料を使わずに栽培されたオーガニックコットンを使用して、働く人の安全や環境が守られています。
3R
アパレル業界でも3R(リデュース・リユース・リサイクル)に取り組んでいる企業も増えてきています。
まとめ
「サスティナブル」「持続可能な」と聞くと大ごとの様に聞こえますが、アパレル業界としても、企業、個人としても、できる事から少しづつ取り組み始める事が大切ではないでしょうか。意識して行動する事で、やがて大きな達成につながるはずです。
そして、サスティナブルを考えない旧来の大量生産、大量消費、大量廃棄はもう通用しなくなります。早めにサスティナブルな方向へ経営の舵を切って行くことが必要だと感じています。

岡善一

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