プリントファスナー「プリファ」の発注方法と注意点
こんにちは!スポーツファッションサポーターの平野です。
前回に続きYKKのプリントファスナー「プリファ」についての発注の流れや注意事項をご紹介していきます。
前回の記事はこちら↓
プリファの発注までの流れと注意点
基本的には通常のファスナーの発注方法とさほど変わらないのですが、柄の指示にはいろいろと規制があったりするのでご注意ください。
一つずつ説明していきますね!
1.ファスナーを選ぶ
まず使用するファスナーの種類を選びます。
使用できるファスナーは
・No.3,5のコイルファスナー(裏使い含む)
・No.3,5のアクアガード
・No.3,5のビスロンファスナー
・No.5のコンシールファスナーです。
※使用するファスナーのサイズ、スライダー、止め・OP・逆開 も選んでおいてください!
ファスナーの種類によって見え方違ってきますね!
ファスナーの基本的な発注方法についてはこちら↓
2.柄の指示
肝心な柄について。大きく分けて柄の種類は2種類あり、連続柄とリピート柄です。
連続柄については柄が連続してプリントされるので位置決めの必要はありません。
一方ででブランドロゴのようなリピート柄については位置決めが必要になります。仕上げたいファスナー寸法の中でどこにロゴを持ってきたいかを指示する必要があります。
例えば、20cmの止めファスナーの真ん中にロゴを持ってくるというような指示です。従って仕上げ寸法が決まっていないと指示できないことになります。
プリントのデータはイラストレターで指示します。

連続柄

リピート柄 (位置決め)
プリファの生産の流れについて
生産の流れ
まずチェーン(ファスナーのテープ)にプリントをする。
↓
プリントしたチェーン(ファスナーのテープ)を指定の寸法にカットしスライダー装着して止め・オープン・逆開に仕上げて1本のファスナーになります。
つまり、チェーン(ファスナーのテープ)の状態で先にプリントするという事です!
そのため、先ほども述べましたがリピート柄に限り柄の位置決めが必要なため、ファスナーの寸法と柄位置を一緒に指示する必要があります。
デザインは決まったけど、寸法未定・・・・柄の位置も未定・・・だと生産ができないので要注意です。
生産ロットに関して
最低生産ロットはチェーンで50m~です。
ブルゾンのフロントファスナーに換算すると、100本前後のロットになります。
100本からオリジナルのファスナーが作成できるのはとてもリーズナブルと個人的には思います。
サンプルは1本から手配可能ですが、チェーンは50mできてしまうので、残りのチェーンは量産でご使用いただくようになります。
プリファの特徴と注意点
最後にプリファの特徴・注意点について説明していきます。
- 染色堅牢度4級をクリアしています。
- 通常のファスナーに使用している染料インクと異なるため、表現できないカラーがあります。
- 湿温度によりカラーがわずかに異なることがあります。
- 繊維へのインクジェットプリントのため、多少のにじみとズレ(幅方向最大1mm、長さ方向最大2%)が発生する場合があります。
- グラフィックは生地ファスナーチェーンへの表面、もしくは裏面の片面プリントとなります。
- スライダー、上止、下止、開具の位置指定はできません。
他にも色々と生産には細かな規制がありますので、詳しくは弊社担当者までお問い合わせください。
YKKのプリントファスナーであるプリファ。
生産ロットも50mからとリーズナブルで、自分だけのオリジナルデザインを作れます!
ブランドロゴなどリピート柄の場合は位置決めが必要になるので、ファスナー寸法を決めてからの発注になるという難点もありますが、オリジナル柄やブランドロゴがテープに入っているファスナーはデザイン的なインパクトが大きくなります。
ぜひ、一度お試しいただいてみてはいかがでしょうか。
お問い合わせはこちらから

平野建司
ゴルフアパレルを中心に担当させて頂いております。
入社し10年以上経ちましたが、洋服や副資材についてまだまだ勉強の日々です。
明るく楽しくをモットーに安心・安全な最新資材をご提供できるよう頑張ります!!

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