ボタンダウンの力布ってなに? 今さら聞けないファッション資材辞典
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最終更新日:2018/12/04
今さら聞けないファッション資材のこと, ボタンのこと, 付属のこと
こんにちは。社長の尾崎です。
プロ野球セリーグはヤクルトスワローズが14年振りの優勝!2年連続最下位からの優勝、しかも、主砲のバレンティンを欠くなか、生え抜きの若手が活躍しての勝利はお見事でした。この勢いでCS、日本シリーズも制して欲しいですね。
さて、今日も「今さら聞けない」シリーズをお伝えします。今回は力布(ちからぬの)です。力布は補強用に使う当て布を指します。今回はその力布でもボタンダウンシャツに使う力布にフォーカスをあててご紹介します。
ボタンダウンシャツに付いている布?
ボタンダウンシャツについてはみなさんご存知ですね。シャツの衿先にボタンホールがあり、ボディに付いたボタンで衿を固定できる仕様のシャツです。シャツにおける定番型のひとつです。その衿先のボタンを縫い付けている生地の裏を見ると、白い丸いものが付いているのをよく見掛けると思います。これが力布です。
ボタンダウンシャツにはなぜ力布が必要なの?
衿のところに付くボタンには力布が付いていますが、他の前立てやカフスには力布は付いていません。なぜでしょうか?
衿のところに付くボタンはボディの生地が一枚のところに縫い付けます。生地が一枚のところは、縫い付けた糸で生地を傷めてしまう可能性があります。さらに取り外しすることで力が加わり生地を傷めてしまうことがあります。それを防止するために補強として力布を入れています。他の前立てやカフスは生地が二重の上、芯も入っているので力布を入れる必要がありません。
ボタンダウンのシャツの衿のところに付くボタンには必ず力布を入れて縫い付けましょう。
力布は何でできているの?
力布は生地厚みを持たせればいいので、同じ生地を3重くらいにして使っても問題ないですが、糸が解れたり、肌に直接触れて痛いというようなことがないようにしてください。私たちがお出ししている力布は1mm厚のフェルトを丸くくり抜いたものです。フェルトだと糸が解れることも、触れて痛いということもないので安心です。
おまけ
生地の補強のために故意に厚みを持たせる目的でこの力布は使われます。これはドットボタンに使うパッキンと同じ役目になりますね。ポケットのフラップにドットを打つ時に、ボディ側にはパッキンを必ず入れましょう。
まとめ
今回はボタンダウンシャツに使う力布についてご紹介しました。何気なく付いていますが、重要な役割を果たしています。ボタンダウン衿のところに付くボタンには力布を必ず付けましょう!そして力布にはフェルトが素材として最適です!今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!!
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尾崎博之
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