テキスタイルコラム-Textileから見た世界

ウールはサスティナブルですか?vol2

ゴールデンウィークも

あっ、という間に過ぎ去りました

早くもニセアカシアの花がピークを過ぎて

まるで梅雨の様な天気が続いて

ア~とかフゥ~とかヒィ~とか

言っています!

 

でも、もう金曜日

大丈夫です!

今年もあっという間に過ぎるから(笑)

 

前回のコラム(ウールはサスティナブルですか?vol1)では

ウール繊維は環境にやさしいのか?

と言うテーマで書き始めて

かなり脱線してしまったので

 

今回は脱線しないように速やかに

本題のテーマに行きます。

 

ウールは環境にやさしいorやさしくない?


とりあえず前回、思いつくままに挙げた

ウールが環境にやさしいと思われる点

ウールが環境にやさしくないと思われる点

について考えてみました。

 

ウールが環境にやさしいと思われる点

ウールは天然の動物タンパク質繊維で生分解性がある

ウールは防虫対策をしないとすぐ虫食い被害にあうことからも分かるように自然環境の中で容易に分解される動物タンパク質繊維なので生分解性と言う点では環境負荷が少ない繊維であると言えると思います。

38年愛用の私物のセーターはすでに生分解が進んでいるように見えますが(笑)虫食いもダーニングしてバリバリの現役です。元はTOPベージュでしたが汚れたので自分で藍染しました。

 

耐久性があり比較的長く着ることが出来る

ウール繊維は伸縮性・弾力性があり型崩れしにくい特性を備えているので適正に手入れや保管を行えばかなり長い期間着ることが出来ます。また虫食いや破れなどが起きた時にもダーニング等のテクニックで修理することでより愛着が増してお気に入りのアイテムになります。良い製品を長く愛用するという意味では環境への負荷が比較的少ないと言えると思います。

 

TOPのカラーや化学薬品を使わない染色も可能

ウール繊維は自然のままの生成カラーや毛の色を生かしたTOP(杢)カラーで製品化することが出来ます。また動物タンパク繊維は比較的染まりやすいので染草木などの天然染料を用いた染色でナチュラルな自然の色合いを楽しむことが出来ます。

 

繊維のリサイクル利用(再生ウール)が可能

かつて人類にとってウールはとても貴重な繊維だった為、リサイクルの技術やインフラが整っています。日本でも明治期以降ウールの利用が広まると高価な繊維であったウール繊維をリサイクルする仕組みが作られて、現在も再生ウールとして様々な製品に生まれ変わらせて再利用する事が出来ます。

 

ウールが環境にやさしくないと思われる点

 

他の繊維に比べて生産過程でのCO2排出が多い

反芻動物である羊や牛は4つの胃袋を持っていて食べた牧草などセルロース繊維を発酵させて分解吸収する過程で二酸化炭素よりも温室効果の高いメタンガスなどを多く出すと言う理由で人が利用するために多くの家畜を飼うことは好ましくないと言われています。CO2が本当に地球を温暖化させているのかと言う疑問に触れるとまた脱線してしまうので…今回は触れませんが、世界にはおよそ10億頭の羊が飼育されていてヤギも羊より少ないですがやはり10億頭前後、また同じ反芻動物の家畜であるウシは約15億頭です。かなりアバウトな計算ですが約80億人の人口で割ると羊と山羊がおよそ8人に一頭という頭数が適正なのかどうかは判りません、ただ牛が11.9人に一頭はいるのはかなり多い気がしますがどうでしょう?ファーストフードなどで使われる安い牛肉を生産するために熱帯雨林が切られ、工場の様な農場で多頭の牛が生産されていると聞きました。私たちの安くて便利が地球環境を破壊し続けている真実は伝えられずにCO2の排出量の取引きにすり替えた地球温暖化教の教祖たちが裏側では相変わらず大儲けしているのかも知れません…ヤバ…脱線しとる

 

ミュールシングや家畜の取り扱いの問題

ミュールジング(wiki)がどのようなものであるかについては説明を省略させて頂きますので必要な方はネット等で検索してみて下さい。ミュールジングは主にメリノ種のように良質のウールを効率よく生産する目的で改良が進んだ羊は皮膚の表面積が大きいためにシワが深く臀部や陰部に汚れが付着してヒツジキンバエ等の幼虫が皮下で繁殖することで起こる病死やウール品質の低下を防ぐ目的で行われて来ました。確かにメリノ種から得られる羊毛は良質で生産量が多くメリットが大きいです。しかしミュールジングの是非以前に人間の利益だけの為に効率最優先で行われて来た品種改良を手放しで称賛する気にはなれません。今後さらに遺伝子組み換え等によって生物改変技術が発達することを考えるとより倫理的な基準が必要だと感じます。

また羊毛の収穫はヒツジそのものを殺すことはしないので一見やさしい繊維と言うイメージがありますが、カシミア山羊やアンゴラウサギなどの他の獣毛家畜も含めて実際の現場で行われているのは効率最優先でウールのソフトであたたかいイメージとはかけ離れた作業らしいです。実際の現場がどのようなものなのかは国や生産者によっても違うはずで、ネット上のセンセーショナルな映像だけがもちろん真実ではないと思うけれども実情がどんなものなのかを消費する側が知ることは大切だと思います。

 

食肉利用について

世界で最も多く飼育されているメリノ種は肉毛兼用種で良質なウールも採れるが肉用としても利用できる羊です。羊毛の相場によって肉用としても流通する人間にとってはかなり都合の良い家畜である事のみ記しておきます。

 

思いつくままに書いたので

まとまりの無い内容(いつものこと…)

になってしまいました。

環境やサスティナブルの問題には様々な側面があって

簡単に結論的な事をいうのは控えたいと思います。

・麻や綿はサスティナブルなのか?

・生分解性なら環境にやさしいのか?

・バイオマス原料は本当に環境負荷が低いのか?

・再生ポリエステルはバージン原料に比べて本当に環境負荷が少ないのか?

色々な疑問が沸いてきます

これからも折に触れて少ない脳味噌で考えて

このコラムでも書いていきたいと思っています。

(禁止されなければですけど…)

 

下記は弊社のスタッフブログでサスティナブルについて触れている過去の記事へのリンクです。個人としても会社としても少しずつ理解や考え方が変化している部分も含めてあえてそのまま掲載しています。

内容に理解不足や間違いがあるかもしれませんが

よろしければ資材選びや商品企画の参考にして下さい。

弊社ブログの過去のサスティナブル関連記事は

下記のリンクをクリックしてください!

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では~

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TAKIZAWA

TAKIZAWA

テキスタイル課 課長株式会社クロップオザキ
テキスタイル担当のTAKIZAWAです。
生地のことなら何でもお聞きください。趣味がトレッキングや山登りなので、アウトドアウェアにもちょっとだけ詳しいです。「テキスタイルコラム-Textileから見た世界」を担当しています。私のミッションは失われつつある美しい地球環境を500年後の子孫に残すこと…誇大妄想Innovatorです(笑)

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