テキスタイルコラム-Textileから見た世界

ウールはサスティナブルですか?vol1

 

言いわけデス!

テキスタイルコラム

開始からひと月

こんな私でもさすがにちょっとは

ヤバいなぁ~とは思っています。

テキスタイルコラムなのに

羊とイヌの事しか書いていないのだもの

vol 1 羊の祖先たち

vol 2 羊ってどんな動物?

vol 3 家畜化のはじまり

vol 4イヌと人の物語-Ⅰ

クロップオザキスタッフブログのファーストビューに

羊とイヌしか並んでなかったら

そろそろ、いい加減にして下さいって

言われるのではないかと…

 

ちょっとだけ空気を読んで

今回は

ウール繊維のサスティナビリティ

について書きます!

実を言うと

人とイヌと羊がどんな風に結びついて行ったのか

ビジョンが次第に明確になって来ているところなので

必ず羊をめぐる冒険-犬編Ⅱに戻ってきますので

イヌおよびヒツジファンの方はしばらくお待ちください(笑)

ウール繊維の基礎知識

まずウール繊維の基礎知識を確認したい方は

弊社が運営している

「アパレル資材研究所」&CROPのアパレル資材辞典

ウールとは?をご覧ください。

下記の項目について概要を解説しています

  1. ウールとは(概要)
  2. 成り立ち(歴史)
  3. ウール繊維の用途
  4. ウール繊維の特徴
  5. 梳毛・紡毛・フェルトについて
  6. 羊の品種
  7. 代表的なウール素材のテキスタイル
  8. 日本のウール産地
  9. 取り扱いの注意点
  1. 発注時の注意とポイント
  2. 縫製工場へデリバリーする際のポイント
  3. まとめ

 

さて、今日の本題?

ウール素材はサスティナブル?

ウールはサスティナブルですか?と…

ときどき聞かれます。

いや、ウールだけでなく

とり扱っている素材が

本当にECOやサスティナブルなの?

と言う疑問を多かれ少なかれ

みなさんが感じていると思います。

 

そしてそれはとても良いことだと

個人的には思っています。

 

最近では以前に比べて

ECO・サスティナブル資材や生地への

問い合わせがとても多くなりました。

 

資材や生地メーカーからの

そうした商品提案も増えて

弊社ショールームの片隅にあった

サスティナブル資材コーナーも

スペースが徐々に拡大しています。

 

一方でここに来て

原料や輸送費の高騰や円安などなどの影響もあって

商品のコストもかなりのペースで上昇していますよね。

これもこの先数年は続くと思われる

激しい時代変化のひとつとして

冷静に受け止めて対応して行くしか無さそうです。

 その素材本当にエコ?

そうした背景の中でファッション向けにも

オーガニック・リサイクル・生分解・バイオプラスチック…

さまざまなサスティナブル商品や

エコアイテムが次々登場しています。

そしてエコ・サスティナブルを

銘打った展示会は多くの人で賑わっています。

 

ちょっとその気になれば

だれにでも環境にやさしい商品や

ファッションアイテムがすぐに作れそうです。そうした環境が整い

関心が環境問題に向いてゆくことは

とても良いことだし、遅すぎたくらいだと思います。

 

でもそんな今だからこそ

メーカーの宣伝文句を鵜呑みにしないで

あらためて取り扱っている素材の背景に目を向けて

吟味することがとても大切だと思います。

 

またしても話が逸れますが…

電気自動車はエコなの?

最近の自動車業界はEV化に向けてまっしぐらに進んでいますが

EVは本当にエコなのか?

と言う疑問があります。

一般的にEV(電気自動車)は

クリーン(CO2を出さない)で

環境にやさしいと言うイメージがありますが

これは本当でしょうか?

 

EVを走らせる電気を発電する為の需要を見込んで

石炭の採掘量を大幅に増やしている国があります。

 

政府は電力の確保を理由に

廃棄物の処理方法も確立されていない

原子力発電を容認させようと画策しています。

レアアース問題の本質?

さらにEVには無くてはならない

リチウムイオン電池に使われる

レアアース採掘に伴う環境破壊問題があります。

en.wikipedia, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons

レアメタル・レアアースの問題と言うと

一般的には需要増加に伴う資源供給の問題と思われています。

しかし、問題の本質はレアアース採掘に伴う環境破壊です。

例えばハイブリッド車1台のリチウムイオン電池には

約1.3㎏のレアアースが使われていますがそのうちの約100gは

ジスプロシウム(元素記号:Dy 原子番号:66)と言うレアアースです。

この100gのジスプロシウムを得るためには4トン程の鉱石が

処理されて重金属を含んだ廃棄物となっているのだそうです。

精錬された必要なレアアースを得るためには程度の差こそあれ

どのレアアースも同様に廃棄物を出しているのが実情です。

空気を汚さず、CO2を削減するという名目で主流になろうと

している電気自動車は私たちの目の届かない場所で

(目の届かない場所が主にどこなのか皆さんはすでに

ご存じと思いますがここでは触れません)

地球の環境を破壊し続けているのにEVがまるで地球環境を救う

クリーンエネルギーの救世主のようなプロパガンダのもとに

普及してゆくのはどうにも納得がいかないのです。

はい、脱線しました~

人類のエゴによって地球の環境は大きく破壊され

私たちの地球環境への意識も大きく変化している現在

地球温暖化防止・エコ・サスティナブルと言う言葉の下で

実際には何が起きているでしょうか?

個人的には温暖化よりも生物多様性の消失や

土壌の汚染・流失などの

より重要と思われる問題が山積する中で

なぜ?

温暖化ばかりに焦点があてられているのか…

すでに脱線しすぎているので

この話は必ずいずれまたやります。

 

話を戻します。

 

私たちは企業としても個人としても

本当は何が起きているのかを知る努力をして

何がより良い選択なのかを手探りしながら

子孫に豊かな地球環境を残せるように

軌道修正をしながら進まなくてはならないのだと思います。

 

またしてもかなりの脱線!

軌道修正が必要なのは自分でした~(笑)

ウールは環境に優しくない?

ではあらためてウールがどのような繊維なのかを

環境への影響と言うテーマで考えてみたいと思います。

ウールが環境にやさしいと思われる点

  • ウールは天然の動物タンパク質繊維で生分解性がある
  • 耐久性があり比較的長く着ることが出来る
  • 化学薬品を使わない染色も可能
  • 無染色(TOP)カラーでも製品化出来る
  • 繊維のリサイクル利用(再生ウール)が可能

ウールが環境にやさしくないと思われる点

  • 他の繊維に比べて生産過程でのCO2排出が多い
  • ミュールシングの問題
  • 食肉利用・家畜の取り扱いの問題

 とりあえず思いつくままに挙げてみましたが

すでに長くなってしまっているので

各々の項目についての検証は次回にいたします。

 

環境やサスティナブルの問題には様々な側面があって

一概に結論を出すことは難しいと思います。

 

下記はサスティナブルについて触れている

弊社の過去のブログへのリンクですが

個人としても会社としても少しずつ

理解や考え方が変化している部分も含めて

あえてそのまま掲載しています。

内容に理解不足や間違いがあるかもしれませんが

よろしければ参考にして下さい。

弊社ブログの過去のサスティナブル関連記事は

下記のリンクをクリックしてください!

サスティナブル関連ブログ記事

では~

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TAKIZAWA

TAKIZAWA

テキスタイル課 課長株式会社クロップオザキ
テキスタイル担当のTAKIZAWAです。
生地のことなら何でもお聞きください。趣味がトレッキングや山登りなので、アウトドアウェアにもちょっとだけ詳しいです。「テキスタイルコラム-Textileから見た世界」を担当しています。私のミッションは失われつつある美しい地球環境を500年後の子孫に残すこと…誇大妄想Innovatorです(笑)

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