産地の織物技術は日本の宝石箱

「人生フルーツ」見てきました~

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ポレポレ東中野の早朝公開で「人生フルーツ」見てきました~、とても良かったですよ♪8:45~の上映も結構人がいましたが、帰り際次の上映待ちの行列にビックリ!日本住宅公団でニュータウンなど多くの団地の設計を手掛け、2015年に90歳で亡くなられた建築家・津端修一さんご夫妻の日常を描いたドキュメンタリー映画です。

興味のある方「人生フルーツ」劇場版予告編はこちらです。

http://life-is-fruity.com/trailer/

 

家は暮らしの宝石箱?

“家は暮らしの宝石箱でなくてはならない”近代建築の巨匠、ル・コルビジェの言葉だそうですが…どう見ても我が家の場合は宝石箱には程遠い気が…まあ大概自分が宝だと思っているものが他人から見たらガラクタに過ぎないっていうのは良くあることですよね~我が家の場合、木の実・石・シーグラス・木の枝・糸やハギレ…が至る所に、いつか何かに使われる時を待って部屋を占領していますが、もちろん宝は皆無…(笑)

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伝統工芸技術は日本の宝石箱

ところで日本の伝統工芸を含めた匠の技術には日本の宝と言えるものが沢山ありますよね。伝統工芸の織物だけに限っても、大島紬・小千谷縮・結城紬・加賀友禅・久留米絣・芭蕉布・琉球紅型…(切りが無いので以下略)沢山の伝統的な織物があってその繊細さ、美しさ、出来上がるまでの工程・手間暇や技術はまさに日本の宝石箱と言えると思います。そしてこれらの伝統技術が産業革命以降の技術や現代の科学と結びつくことで日本繊維産業は世界的にも高いレベルの新しい技術を次々に生み出しています。

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世界的にも高い日本の繊維技術

現在、日本は世界一の炭素繊維生産国なのです。軽くて・強くて・腐食しない、炭素繊維は御存知のように産業資材からスポーツ・航空宇宙分野と幅広い分野で使われていて、日本の東レ・東邦テナックス・三菱レーヨンで世界の炭素繊維の70%を生産しているそうです。また炭素繊維よりもかなり低コストでより高機能のセルロースナノファイバーが開発中で次世代素材として注目されています。先端の繊維技術は医療分野では人工心臓や人工血管・人工腎臓用透析膜などにまた再生医療の分野でも必要欠くべからざる技術になっているし、その他にも繊維材料をコンクリートに混ぜることでの耐震性能向上・有機繊維ロープ・生分解プラスチック・海中バクテリアでポリエステルを作る技等々。これからは地球環境を繊維から考える時代とも言われています。

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これからの繊維産業の進化にも大切な匠の技と科学技術の融合

国内の大手の繊維メーカーが新しい技術によって世界的に大きなシェアーを占める一方で空洞化が進む日本の繊維加工業の現実もあります。科学技術が加速度的に進歩している中で新らしい技術の実用化を支える、撚る・織る・編む・染める等の中小メーカーの持つ匠の技術との融合が、今後より画期的な繊維技術を生み出して行くために重要になって来るのは間違いありません。そのためにも各産地が活性化して人材や技術が継承されてゆくことがとても大切だと思うのです。超~微力ながら生地の販売を通して産地活性化に貢献せねばなどと一応は思っているテキスタイル担当です。テキスタイルブログでは取引先産地のメーカーさん紹介などもして行きたいと思っています。

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TAKIZAWA

テキスタイル課 課長株式会社クロップオザキ
テキスタイル担当のTAKIZAWAです。
生地のことなら何でもお聞きください。趣味がトレッキングや山登りなので、アウトドアウェアにもちょっとだけ詳しいです。「テキスタイルコラム-Textileから見た世界」を担当しています。私のミッションは失われつつある美しい地球環境を500年後の子孫に残すこと…誇大妄想Innovatorです(笑)

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