テキスタイルコラム-羊の祖先たち

GeorgiKalaydzhiev

羊をめぐる冒険 vol1

新年度から

新しいテキスタイルコラムをはじめることにしました。

その最初のシリーズが羊をめぐる冒険!

某、春樹さんの名作のタイトルをそのままパクって良いのか?

と言う疑問はこの際無視してトートツにはじめて見たいと思います。

だってたぶん誰も読んでないし、いつまで続くかわかりませんもの…

ちなみにいきなり羊を持ってきたのには

深~い訳はありません、でも

テキスタイルと言えば麻・綿・シルク・羊毛が

人類と繊維の関わりの基本ですもの…

ちなみに賢明な方はもうお気づきだと思いますが

羊や羊毛について手短に要点を調べたい人には

このブログは時間の無駄になる可能性がかなり大きいです

これまでの傾向から見て他では言及しないような内容にも触れる反面

脱線がヘール・ボップ彗星並み…

なので( ^ω^)・・・

羊の祖先たち

さて

羊の祖先たちは凡そ1000万年~2000万年前の

氷で覆われた中央アジアに生息していたと考えれらています。

ムフロンと呼ばれる羊の祖先たちは中央アジアから

東はシベリアを越えて凍ったベーリング海峡を渡り北アメリカへ

西はヨーロッパ方面へと分布を広げて行きます。

羊の原種アジアムフロン

そして西方に移動したグループがアジアムフロンと呼ばれる種に進化

そのアジアムフロンが最終氷期が終わるおよそ1万年程前に

現在のトルコ周辺で家畜化されて

次第に羊へと改良されて行ったと考えられています。

アジアムフロン Dave Pape, CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons

羊の原種と言われている野生種のアジアムフロンは羊と言う言葉から想像するイメージとは大分かけ離れていて外側をヘアーと呼ぶ硬くて丈夫な毛で覆われています。

そしてこの固くて丈夫な毛の下に私たちが一般的にウールと呼んでいる細くて柔らかく保温性の高い毛が生えています。

私たちが思い浮かべる羊の代表的な品種である

“メリーさんの羊”(メリノ種)は

この細くて柔らかくて保温性の高いウールと呼んでいる体毛だけが全身を覆い効率良く羊毛を利用できるように人類がおよそ1万年の歳月をかけて品種改良を繰り返してきた結果存在している家畜なのです。

中世のヨーロッパでは花形職業だった羊飼い

現在家畜としての羊の品種は3000種類(1000種類と書かれている場合もある)あると言われています。
品種の分け方によっても変わるのだと思いますが正確なところは分からないので一度ちゃんと調べて見たいと思っています。
日本ではあまり馴染みのない羊ですが中世のヨーロッパでは羊飼いは花形の職業だったと聞いてどう思いますか?
次回は

羊ってどんな動物?

私たち人類と同じ哺乳動物の羊は実は馬よりも鯨に近縁の動物なんです。

次回は十二支にも含まれる羊はどんな動物なのか?に迫ります。

では〜

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TAKIZAWA

テキスタイル課 課長株式会社クロップオザキ
テキスタイル担当のTAKIZAWAです。
生地のことなら何でもお聞きください。趣味がトレッキングや山登りなので、アウトドアウェアにもちょっとだけ詳しいです。「テキスタイルコラム-Textileから見た世界」を担当しています。私のミッションは失われつつある美しい地球環境を500年後の子孫に残すこと…誇大妄想Innovatorです(笑)

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