デニム、シャンブレー、ダンガリーの違いって何?というあなたへ
毎日暑い日が続きますね、夏バテ気味ではないでしょうか。しっかり睡眠を取るようにしましょうね。先週は香川県に出張でさせていただきました。高松港からの瀬戸内海の風景がとても綺麗なでした!
さて、今回は生地のお話しですが、以前のブログをリブログします。「デニム、ダンガリー、シャンブレーの生地の違い」の紹介です。デニムというと、すぐに頭に浮かぶのがジーンズです。最近では、デニムのダウンジャケットなんかも出ています。
ダンガリーと言えば、ダンガリーシャツですよね。ジーンズよ同じような生地を使ったシャツ。ジーンズより生地は薄いですよね。では、シャンブレーは?あまり聞いたことはないですかね?シャンブレーもよくシャツに使われる薄手の生地です。デニム、ダンガリー、シャンブレーはどれも先染めで(糸の段階で染色)、タテ糸とヨコ糸のどちらかが色糸(インディゴ)でどちらかが白糸を使っているのです。似ているようで違うこの3種の生地。では、詳しい違いを見ていきましょう!
デニムとは
デニムは先ほども述べましたが、ジーンズに使われる厚手の綾織の生地です。タテ糸に太番手の色糸(一般的にインディゴ)、ヨコ糸にはタテ糸より少し細い白糸(晒し糸)を使います。素材は基本的に綿ですが、ストレッチ性のあるものはポリウレタンが入っています。ヨコ糸が白なので、裏側には白い部分が多く見られます。
一般的なデニム
デニム地の裏側
デニムの生地の厚みの違いは、「オンス(OZ)」で表記された重さで判断しています。一般的には10オンス未満のをライトオンスデニムと言っています。よくジーンズに使われるのは14オンス前後です。また、セルビッチと言って、昔の織機を使って織られたデニムで、生地の耳(端)があるのが特徴です。生産性が悪いのと、生地幅も狭いので高価なデニム生地です。
下がセルビッチ
ダンガリーとは
ダンガリーはデニムの一種なのですが、デニムはタテ糸が色糸、ヨコ糸が白糸なのに対し、ダンガリーはタテ糸が白糸、ヨコ糸が色糸と逆になります。元々は薄手の綾織が主でしたが、今では平織が多く、粗い感じの生地が多いです。ダンガリーの語源は、西インドの「ダングリ(dungri)」で織られた粗野な綿織物に由来すると言われています。
綿100%のダンガリー
綿と麻のダンガリー
実はあまり流通していなく、ダンガリーをリクエストしても軽いオンスのデニムを送付されることが多く、薄いデニム=ダンガリーみたいな感じになってきているところもあります。
シャンブレーとは
シャンブレーは、デニムと一緒でタテ糸に色糸、ヨコ糸に白糸を使った平織の生地。平織なので、デニムと違い、白糸が表面にも交互に出てきて、霜降り調になります。薄手の生地でシャツによく使われます。色もインディゴだけでなく、いろいろな色があります。
また、シャンブレーは裏地でもあり、裏地の場合、タテ糸、ヨコ糸を違う色を使うことで、表裏で色が違ったり、見る角度で色が違う玉虫効果があります。高級感のある裏地として使われています。
キュプラのシャンブレー裏地
まとめ
デニム、ダンガリー、シャンブレーの違いはわかりましたがでしょうか。どれも先染めの糸を使い、タテ糸、ヨコ糸のどちらかに色糸(インディゴ)、もう片方に白糸が使われています。デニムは綾織ですが、ダンガリー、シャンブレーは平織が多いです。
デニム生地の生産工場に行くと、織機のタテ糸に既にインディゴがかかっていいることが多いので、タテ糸に白をかけるダンガリーはオーダーしても時間がかかることが多いです。ダンガリーがなくても、インディゴ糸使いのウェスタンシャツなどのイメージなら、薄いデニム(4.5〜6oz)くらいで十分対応できますよ。
生地についてのお問い合せはこちらから
その他の服飾資材についてのお問い合せはこちらから
2018年7月31日更新

尾崎博之

最新記事 by 尾崎博之 (全て見る)
- 2022年8月11日~16日 夏季休暇 - 2022年8月10日
- 2022年3月28日上海ロックダウンの状況報告 - 2022年3月28日
- 2022年1月20日 付属の勉強会 ネーム・洗濯表示の基礎知識 - 2022年1月6日
関連記事
- PREV
- 順ちゃんのちょっと気に成る良い付属
- NEXT
- 意外と多い!?イントレチャートのバリエーション