テキスタイルコラム-Textileから見た世界

羊をめぐる冒険vol 3

今までのブログ記事は

vol 1 羊の祖先たち

vol 2 羊ってどんな動物?

家畜化のはじまり-ムフロンから羊へ

  氷で覆われた中央アジアで進化を遂げた羊の祖先の中で西へ移動したアジアムフロンと言う種が現在家畜として飼育されている全ての羊の元になったと考えられています。野生の羊であったムフロンは私たちが牧場で見かける羊たちとはまるで違う生き物のようです。羊の原種であるムフロンは大きな角とシャープな体形を持ち体表は黒っぽいヘアーと呼ばれる硬い毛で覆われ、その下には保温性が高く柔らかいウールが生えていました。現在の羊と羊の原種であるムフロンに共通しているのは‟肉の美味しさ“であり、先史時代の人類は狩猟によってその肉や脂肪、毛皮を利用することに多くのエネルギーを注いで来たのだろうと想像できます

Nafsadh, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons
Nafsadh, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

はじめて羊が飼われた場所

1万1千年前頃になると肥沃な三日月地帯と呼ばれる(メソポタミア-シリア-パレスチナ)辺りで農耕とともに牧畜も行われるようになりました。はじめて牧畜が行われた場所のひとつであるトルコ中部のアシクリ・ホユック遺跡のゴミの分析からは、始めの500年は魚・ウサギ・カメ・鹿に混ざって多くの野生の羊の骨が見つかり、次の500年間では羊の骨の割合が増加して行き9500年前までにはほぼ全てが羊の骨になっていることや羊の尿の痕跡の分析からおよそ1000年位の短い期間に泥で出来た住居の間の狭い空間で数頭の羊を飼う形態から集落の外れに作った囲いの中で沢山の羊を飼う形態に変化していったことが判っています。

いやぁ~

珍しく脱線してないと思ったけど

もう限界(笑)

 

それにしても考古学って凄いですね

ゴミや尿の痕跡から

こんなに色々なことが

判るなんて~

メソポタミアから世界へ

現在では1000種を越えるおよそ10億頭の羊が極寒の地から砂漠まで南極大陸をのぞく大陸に生息していますが、考古学資料やDNA分析を繋ぎ合わせた推測から、このメソポタミアで家畜化された羊達が次第に世界に広がって行ったと考えられています。

 

何だか段々羊をめぐる冒険みたいに

なって来たかも…

 

ちなみに今回の内容は

サリー・クルサードさんの著書「羊の人類史」

かなり参考にさせていただいて書いています。

たぶんこれからもかなり参考にするので

原典に興味のある方は参考にして下さい。

 

再び脱線の危機!

申し訳ありませんが

次回は脱線します!

何故なら…羊と言えば牧羊犬ですよね

犬と人の関係は羊と人との関係よりも

およそ5000年古いと言われていますが

個人的にはもっと古いのではないかと思っています…

 

そしてメソポタミアよりも

はるかに古い日本の縄文前期の遺跡からも

犬の骨は見つかっているのです

山羊は何とかスルーしたけれど

犬はちょっとスルーできそうも

ありまてん

 

人生いたるところに

脇道ありなのだ

 

ほとんど予備知識なしなので

どういう展開になるのか

はたして

羊に戻ってこられるのだろうか…?

 

皆さま

素敵な週末をお過ごしください!

 

では~

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TAKIZAWA

TAKIZAWA

テキスタイル課 課長株式会社クロップオザキ
テキスタイル担当のTAKIZAWAです。
生地のことなら何でもお聞きください。趣味がトレッキングや山登りなので、アウトドアウェアにもちょっとだけ詳しいです。「テキスタイルコラム-Textileから見た世界」を担当しています。私のミッションは失われつつある美しい地球環境を500年後の子孫に残すこと…誇大妄想Innovatorです(笑)

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