反射熱で暖かい!アルミ中綿のご紹介
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最終更新日:2020/02/27
今さら聞けないファッション資材のこと, 付属のこと, その他のこと
こんにちは。
カジュアル・スポーツファッションサポーターの笠鳥です。
2月も終わりに差し掛かり、長男の小学校卒業が近づいてきました。同時に所属していたサッカー少年団も3月には卒団です。私もパパコーチとして6年間一緒に頑張ってきたので、達成感と寂しい気持ちでいっぱいです。残り約1か月、招待大会とリーグ戦、区大会決勝トーナメントとまだまだ目白押しです。最後までしっかり頑張って、卒業式も卒団式もたくさん笑って、泣いて、終わりたいと思います。
アルミ中綿とは
さて、本日はちょっと変わった中綿をご紹介します。
某ユニフォームブランドなどでよく見られる「中綿入りのアルミのキルティングジャケット」は、裏地にアルミのプリントが施してある商品です。下の写真がそのタイプの裏地です。
本日ご紹介の中綿は・・・アルミ中綿です。この商品は輻射熱反射効果のあるアルミシートと不織布で中綿を挟んだ3層構造の中綿(下写真)。中綿とアルミ裏地のものとは、まったく別の商品になります。
アルミ中綿の特徴 その①
・薄くても高い保温性能
アルミシートによる魔法瓶のような効果で、薄くて軽いのに暖かさを感じます。また、体温反射による保温効果も期待ができ、寒い環境でも優れた効果を発揮します。
*魔法瓶のような効果とは
自分から発せられる『遠赤外線』を外に逃がさず、アルミシートによって『遠赤外線』を反射させて自分の体に当てる『再利用』して身体を温める効果のことを言います。
あくまでも熱源が発せられる『遠赤外線』なので、自分の体が冷えてしまえば、それだけ『遠赤外線』も弱くなり、魔法瓶のように保温効果も緩やかに低下していってしまいます。
その保温効果の低下を少しでも緩やかにするためにアルミシートがあります。一方で中綿の分量は非常に少ないです(薄いです)。なぜ少ないかというと、熱くなり過ぎてしまうからです。製品を薄く・軽く上げたいけど暖かさは保ちたいという製品には、うってつけの中綿といえます。
アルミ中綿の特徴 その②
・優れた綿抜け防止効果
通常、中綿を入れる製品を作る際、中綿が抜けるのを防止するため、スパンボンド(不織布)を入れます。しかし、このアルミ中綿は、アルミシートと不織布で中綿を挟んだ3層構造のため、スパンボンドを入れる必要がなくなります。スパンボンドを入れずに中綿の抜け防止ができる訳です。
アルミ中綿の特徴 その③
・洗濯後の綿の偏りがない
中綿の製品は、洗濯後、綿の偏りが見られることが多くあります。例えば、洋服の下部に中綿が溜まってしまうと言うようなケース。洗濯するのに困ってしまいます。
こちらも、アルミシートと不織布で中綿を挟んだ3層構造のため、偏りがほぼありません(過酷な洗濯方法の場合、偏りが出ることもあります)。
アルミ中綿の特徴 その④
・優れた防風、撥水機能
アルミシートと不織布で中綿を挟んだ3層構造のため、冬場の冷たい風が衣類を抜けづらく、暴風効果があります。また、中綿に水が直接しみ込まない構造のため、撥水効果も期待できます。
(表地の撥水機能・防風機能が高いとより高い効果が期待できます。)
まとめ
中綿入りの製品は、文字通り衣類の中に綿が縫い込まれている製品です。そこに使われる中綿は目立たない存在なので、あまり注目されることはありません。一方で機能性を持った中綿はたくさん出ていて、中でも保温系の機能は多いです。そんな保温機能中綿でも魔法瓶効果を持った中綿というのはアルミ中綿くらいです。保温効果は抜群です。
中綿は表生地や裏地に隠れて目立たない商材ではありますが、あえて薄い透け感のある表地・裏地を使用して、アルミ中綿をデザインの一部として使用するのもいいですね。見た目にもインパクトのある中綿です。
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笠鳥
週末は少年サッカーのコーチをしているので年がら年中真っ黒です。
葛飾区で練習試合が出来るチームの方、連絡待ってまーす。
宜しくお願い致します。
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