ここは押さえておきたい!よくある機能性中綿の機能についての紹介
こんにちは。スポーツファッションサポーターの大平です。
本日は中綿(なかわた)の機能についてお伝えします。
中綿の機能について
中綿はご存知の通り、冬物のアウター等のウェアや布団の中に詰めて保温性を高める役割をする資材です。合繊性のものが多く、ダウンの代替えや廉価品として使用されてきました。中綿にも様々な機能がありまして、一般的なものをご紹介していきます。今回お話する中綿は合繊系の中綿です。
高保温性
中綿に求められる性能でもっとも大事なのが保温性です。ダウンや中綿の保温の原理は、熱伝導率が低い“空気”をその中に溜め込み断熱層にすることで保温します。中綿ではマイクロファイバーの細い糸を使用することで空気を溜める部分の体積を増やしています。また中空糸(糸の中が空洞)で、糸の中にも空気を溜めこめるようにした手法のものも多いです。
発熱
中綿自体が発熱するという機能を持ったものもあります。現状、発熱タイプは大きく分けて2タイプ。一つは水分を吸収すると発熱特性を持つレーヨン等のセルロース系を材料とした吸湿発熱、
もう一つは糸に炭素系の原料を練りこみ、太陽光の赤外線を受けることで熱に変換する発熱綿があります。
ストレッチ性
ポリエステル系のナチュラルストレッチの糸を使用して中綿にストレッチ性を持たしたものもあります。もともと中綿は不織布のため多少は伸び縮みするのですが、よりストレッチ生地に対応するように開発されたのがストレッチ中綿です。
吹き出し防止
製品にした時に中綿が表に出てこないように(吹き出し防止)するものもあります。中綿層に不織布層を貼り合わせて、2層や3層に仕立てた中綿です。通常密度が甘い生地などに中綿を使用する場合は、中綿が吹き出してこないように、不織布のシートを生地と中綿の間に入れて防止をします。この中綿は綿自体に貼り合わせてあるので、その必要がないタイプの商品です。
防風
ウェアの防風性を高めるために中綿層に別シートを貼り合わせたりしている中綿もあります。最近多いのがアルミのシートを貼り合わせて防風性を高め、またアルミ層を体側に向けることで、体からの輻射熱で保温性を高める機能を持つものもよく見かけます。
静電気防止
冬の大敵といえば静電気、特に合繊のウェアでは静電気が発生しやすく、パチッ!としたり、まとわりついたりとても鬱陶しいです。それの対策として静電気防止の糸を中綿に混ぜ込んだ中綿もあります。
まとめ
合繊系中綿の代表的な機能を上げていきましたが、他にもいろいろな中綿があります。また、上記の機能を2つ組みあわせたものもあります。
中綿は日々新機能の商品も開発されていて、動物愛護の観点からもダウンに代わる資材として、使用が増えています。ダウンの使用は今後も控えられていく流れにもなっているので、これから機能性中綿に注目です!
機能中綿に関するお問い合わせはコチラまで。
大平健太郎
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