ボタンの穴にもいろいろあります!タヌキにネコ!?
こんにちは!
株式会社クロップオザキの社長の尾崎です。
クリスマスイブは練馬区光が丘のホテルカデンツァにて息子たちの所属する野球チームの納会と卒団式でした。今回は長男は卒団する側。ちょっとウルっと来てしまいました。
さて、今日のお話はボタンのこと。ボタンの中でもボタンの穴のことを掘り下げてみたいと思います。ボタンの穴は4つ穴もしくは2つ穴が一般的。この穴に糸を通して縫い付ける訳ですが、この穴にもいろいろなものがあります。デザイン的なものもありますし、機能的なものもあります。ボタンの穴のことを紹介いたします。
タヌキ穴ボタン
ボタンの穴に「タヌキ穴」というものがあります。聞いたことある、知っているという方はかなりのボタン通、そしてファッション通です。どんなものなのかまずは見てみましょう。上の写真がタヌキ穴のボタン、下の写真は通常の4つ穴です。
違いはわかりますか?タヌキ穴ボタンをもっとアップで見てみましょう。いかがでしょう?
ボタンの穴が上から見るとタヌキの目のように見えます。通常の穴は円筒状にストンと落ちていますが、このタヌキ穴はボタンの穴が、表面の方は大きく、段々狭まくなっていっています。このタヌキ穴の形状は日本のボタンには昔からあり、日本独特のものだそうです。
見た目にもカワイイのですが、機能的にみても効果があります。ボタン穴に角が多くなり、角度が緩やかになるので、ボタンを縫い付けている糸が傷つきにくく切れにくなります。たかがボタンの穴ですが、工夫が凝らされているのです。
ネコメ(猫目)ボタン
タヌキの次は猫です(笑)タヌキ穴よりもポピュラーなのでご存知の方も多いと思います。また、写真を見ると「あーこのボタン知っている!」という方もいるのではないでしょうか。
ボタンの穴のところの形が猫の目みたいになっています。2つ穴のボタンホールを中心に向かって、彫刻刀で彫ったようなイメージ。このタカセ貝のネコメボタンはカジュアルシャツなどによく使われています。
昔、60年代以前のワークシャツによく使われていたのがこのネコメボタン。ミリタリー(軍モノ)にも使われています。この穴のデザインも見た目だけでなくボタン付け糸が切れにくいという機能を兼ね備えています。ボタン付け糸が表面に出っ張らないから擦れる心配がないのです。
このネコメボタンの形状はタヌキ穴と違い、世界で使われています。なので、アメリカでは「キャッツアイ」と言います。ところが、イギリスでは「フィッシュアイ」と言われているそうです。これは私も知りませんでした。
パラシュートボタン
この名前を聞いて、どんなボタンか分かる人もかなりのボタン通&ファッション通。でも、これも写真を見ると「あー見たことある」となると思います。パラシュートボタンは穴が丸ではなく、長方形の縦長の穴が2つ開いています。
ボタンを糸で縫い付けるのではなく、その穴にテープを通して止めるようになっています。
ミリタリージャケットのようなハードなものに付けられているのが多いです。ボタンが簡単に取れないようにテープで止める仕様になったのです。パラシュートボタンの名前の由来もパラシュートに使われていたから。大きな負荷が掛かっても取れないようにテープで止められるボタンになったのです。
今はシャツやポロシャツなんかにもデザイン的に使われています。テープのデザインが、ボタンの上に
出てくるので、デザインのバリエーションが増えます。
その他いろいろ
他にも変わった形のものがあります。これらはデザイン的な要素だけですね。
さらにボタンの穴が多数あるものも。これらはボタンつけ糸でいろいろな表現ができます。
まとめ
ひと口にボタンの穴といってもいろいろあります。タヌキ穴ボタン、ネコメボタン、パラシュートボタンはその変わった穴の形状がデザイン的に使えるだけでなく、機能的にもメリットがあるのが興味深いです。その他にもいろいろなボタンの穴の形状があります。ボタンの穴にもこだわって洋服をデザインしてみてはいかがでしょうか。
来年1月24日にボタンについてのワンコインセミナーを当社にて行います。詳しくは下記のフェイスブックイベントを参照してください。お気軽にご参加ください♪
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尾崎博之

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