ファスナーのスライダーを選ぶ時に注意しなくてはいけないこと
クロップオザキ社長の尾崎です!
みなさん3連休はいかがお過ごしでしたか? あいにくのお天気のところも多くて、外に出なかった人も多いのではないでしょうか。私は昨日、仲間とゴルフの予定でしたが、雨のため中止。とっても残念してたが、その代わりに少年野球の6年生最後の試合を見ることができたり、溜まっていた仕事を片付けることができました。うん、これもまたいい時間の使い方かな!
さて、今回はファスナーについてのお話をします。以前にも書いたことがありますが、ファスナーのスライダーと言われる引き手についてです。ファスナーを開いたり閉じたりするときに引っ張る部分がスライダーです。このスライダーは基本的にデザインで選ぶことができますが、それだけで選んでしまうと問題が起こることがあります。それについてお話します。今回のお話はファスナーはYKKについてです。
スライダーの種類
ファスナーの引き手部分にあたるスライダーには、いろいろな形状があります。YKKの場合、スライダーだけのカタログがあり、そこから選ぶことができます。
スライダーは基本的にそのエレメントの種類とサイズによって選べるものが違います。例えば、No3のコイルファスナーであれば、3C(CF)とあるページの中から選びます。その中から、形や色(メッキ、塗装)を選びます。ちなみにコイル製品の場合、止め専用のスライダーがありますので気を付けてください(カタログに明記されています)。
スライダーのロック機能
スライダーを選ぶ際、形状や色以上に重要なことがあります。それはロック機能です。ファスナーのスライダーにはロック機能が付いているものと付いていないものがあります。洋服に使われるファスナーはほとんどロック機能が付いています。ロック機能とは、スライダーの引き手部分を持ち上げるとロックが外れ、スライダーが動くという機能です。逆にノンロックの場合はスライダーを引かなくても左右に引っ張るだけでスライダーが下りてしまいます。パンツやブルゾンのフロントにこのノンロックスライダーを使ってしまうと知らない内にファスナーが下がってしまい問題になります。パンツやブルゾンのフロントに付くファスナーは必ずロック機能の付いたスライダーを使ってください。
スライダーのロック機能は、スライダー品番の2桁目を見ればわかります。2桁目がA, N, Sが付くものはロック機能が付いています。逆にFはノンロックなので要注意です。
製品洗いの時のスライダー選び
製品洗いの時には更にスライダー選びにはより注意が必要です。洗い加工では軽石やボールなどと一緒に洗う場合があり、その際はより頑丈でシンプルな構造になっているスライダーが必要になります。頭に「GS」の文字が入るものを使ってください。ジーンズによく使われるスライダーです。このスライダーだと構造がシンプルで頑丈なため、洗い加工でスライダーが壊れることがありません。
また、ワンウォッシュの水洗いだけであれば、それほどスライダーの頑丈さにこだわらなくても大丈夫ですが、引き手部分がプラプラしないものをお使いください。上記写真の「DADR11」のような形状だと、引き手部分が、タンブラー乾燥のドラムの穴にはまってしまい、破損してしまうことがあります。
おまけ
鍵でロックができるスライダーなんて言うのもあります。バッグに使われることが多いですね。
まとめ
ファスナーはいろいろ組合せができるので多種多様になります。その選べるアイテムのひとつがスライダーです。形状や色で選ぶのが基本ですが、使う場所や製品加工の有無により使えるスライダーが限られてきますので、ご注意ください。間違って使ってしまい製品になってから問題が起こってしまうと対処するのが大変です。詳しくは当社営業にお問合せください。
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尾崎博之
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