スライダーってどう選ぶ? ~今さら聞けないファッション資材辞典~
公開日:
:
最終更新日:2018/12/04
今さら聞けないファッション資材のこと, ファスナーのこと, ネットショップのこと, 付属のこと
こんにちは。社長の尾崎です。
夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか? 私は中国の広州・香港に出張でした・・・。でも、会社が休みだと少しのんびりした気分で出張できました。ちゃんと仕事はしましたよ(笑)
香港はすごい活気でした!
さて、今日のお話は「今さら聞けない」シリーズ(勝手にシリーズ化)のファスナー編をお伝えします。今回ご紹介するのは、ファスナーのスライダー(引き手)の選び方です。ファスナーは以前にもお話しましたが、日本では90%以上のシェアをYKKが持っているので、今回のお話もYKKについてのことです。
スライダーとは?
スライダーとは、ファスナーの引き手の部分を言います。基本的に、この引き手の部分を持ち上げ、下に引っ張るとファスナーが開き、上に上げるとファスナーが閉まる仕組になっています。スライダーはファスナーのエレメント(歯の部分)の種類と大きさにより、それぞれ異なります。スライダーとエレメントの種類と大きさは必ずマッチしていないといけません。例えば、No.5のメタルファスナーであれば、それ用のスライダーしか使えません。No.7のメタルファスナーやNo.5のコイルファスナーのスライダーは使えません。
スライダーのロック機能とは?
スライダーにはロック機能があるものとないものがあります。ロック機能とは、引き手部分を持ち上げることロックが外れ、スライダーを稼動できるというものです。逆にロック機能のないスライダー(ノンロック)は、引き手を引かなくても、ファスナーの両端を引っ張るとスライダーが動いて、ファスナーが開いてしまいます。このノンロックのスライダーをブルゾンやパンツにフロントに使ってしまうと大変です。ファスナーが自然に開いてしまいます!従って、機能的にロックが掛からないとダメなところに使用する場合は、必ずロック機能のあるスライダーを使いましょう! 写真は上がロック機能有り、下がロック機能なしです。見た目にはわかりづらいです。
スライダーのロック機能はどこを見るの?
スライダーにロック機能があるかないかは、スライダーの品番を見ればわかります。スライダーの品番の2桁目が、「F」はノンロックです。ロック機能のものは「A」オートマチックロック、「N」ノッチロック、「S」セミオートマチックロック、「P」ピンロック等が有ります。YKKのスライダーカタログには明記されています。またはYKKのサイトこちらも参照してください。
おまけ
別注引き手と言って、引き手部分にブランドロゴを入れたり、YKKの既製品にない引き手の形状を作ったりするものがあります。これはYKKにて別注で型を作成する方法が一般的ですが、型代と納期が掛かってしまいます。そこで簡単に既製品にはない引き手を取り付けられるのが、「CA」や「ZA」と言われるスライダーです。これは、後から引き手を差し込めるタイプになっています。このタイプに取り付け可能な引き手部分はYKK以外にも数多くあり、デザインの幅を広げることができます。
まとめ
ファスナーのスライダーにはそのデザイン性以外にも機能面が大事です。ロック機能があるかないかを理解して選ぶことがとても重要で、選び方を間違ってしまうと、クレームになり兼ねません。スライダーの2桁目の文字には十分注意してスライダーを選んでくださいね。
クロップオザキのネットショップ ファスナーの購入はこちらから。全部ロック機能付きです!
その他のお問い合わせはこちらから。

尾崎博之

最新記事 by 尾崎博之 (全て見る)
- 2022年8月11日~16日 夏季休暇 - 2022年8月10日
- 2022年3月28日上海ロックダウンの状況報告 - 2022年3月28日
- 2022年1月20日 付属の勉強会 ネーム・洗濯表示の基礎知識 - 2022年1月6日
関連記事
- PREV
- 終わってしまった夏休み
- NEXT
- 極太コードの端っこに!