金属ボタンのいろは 〜製法による違い編〜
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最終更新日:2018/12/04
ボタンのこと, ネットショップのこと, 付属のこと, 金属付属のこと
こんにちは!
クロップオザキの社長の尾崎です。
東京は梅雨入りしたのに、夏のような天気が続いています。雨が降らないのは気分的にはいいですが、水不足や農作物が心配になりますね。
写真は昨日の夕焼けの空。JR総武線の浅草橋駅と秋葉原駅のちょうど真ん中くらにある美倉橋という神田川に掛かる橋の上です。こんな洒落た街灯があることに昨日はじめて気づきました(笑)
さて、今日紹介するのは「金属ボタンのいろは」です。金属ボタンはメタルボタンとも言われ、ボタンの中でもとってもポピュラーな素材です。ボタンの素材では天然素材か天然素材を模したプラスチック素材が使われることが多いですが、金属ボタンはそれらとはまったく違う存在感があるボタンです。メンズにもレディースにも使える金属ボタンについてお話します。
金属ボタンの種類
ひと言で金属ボタンと言ってもその製法によって種類が分かれます。製法ごとに違う金属ボタンを見ていきましょう。
カブセボタン
一番ポピュラーな金属ボタンが「カブセボタン」です。上のパーツと下のパーツとにボタンが分かれ、それを被せて、かしめて作るので「カブセ」と言われいます。身近なところで、学生服(学ラン)に付いている金ボタンがこの製法です。
厚みはありますが、あまり重くないのが特徴です。それは上のパーツと下のパーツを組み合わせた中が空洞になっているからです。このカブセボタンは裏側に穴が開いているものが多いです。色をメッキで付けるのですが、そのメッキをする際に、水の中に沈むように穴が空いているのです。
たまに穴の開いてないカブセの金属ボタンがありますが、これは上下別々にメッキしてから、被せの加工をしているので手間が掛かっています。
キャストボタン
キャストボタンは合金を溶かして型に流し込み、作る方法のボタンです。カブセボタンと違い中が空洞にならないので、ずっしりと重みがあります。この重みが高級感を出しています。
型にはダイキャストと言われる金属の型を使用するものと、ラバーキャストと言いゴム型を使うものがあります。ダイキャストは金属なので型がしっかりしているため、何度も型を利用して大量に生産することが可能ですが、型代が高いです。一方、ラバーキャストはゴム型なので型代は安いのですが、型が磨耗するため大量生産には向きません。どちらも一長一短があります。ちなみに細かい複雑な柄はラバーキャストが向いています。
プレスボタン
プレスボタンはその名の通り、金属の板をプレス型で挟んで作るボタンです。素材は真鍮やアルミなどが使われます。シンプルなデザインの一枚ものボタンはこのプレスで作られます。
ABS樹脂ボタン
ABS樹脂ボタンは金属ボタンではありません。ABS樹脂というメッキのできるプラスチックが原料のプラスチックボタンです。しかし、メッキをすると見た目は金属ボタンにしか見えません。見た目は金属ボタンなのに中身がプラスチックなので、軽いという特徴があります。生地が薄いとか伸びやすいニットやカットソーに金属ボタンを付けたい場合にオススメです。
おまけ
金属ボタンにレーザー彫刻をすることもできます。凹になるほどではないですが、表面のメッキが剥がれ、素材の元の色が出て、色のコントラストでブランドロゴなどを表現することができます。
また、スワロフスキーなどのラインストーンを組み合わせた豪華なボタンもあります。
まとめ
今回は「金属ボタンのいろは」として、金属ボタンの製法による特徴の違いを紹介しました。金属ボタンとひと言で言ってもいろいろなものがあることをおわかりいただけましたでしょうか。秋冬企画に金属ボタンを付けて洋服の価値をあげてみてはいかがでしょうか。
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尾崎博之
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