金属資材の変色について ~ノークレームの製品作りを!!~
こんにちは。
スポーツファッションサポーターの大平です。
最近我が家の冷蔵庫を買い換えました。
以前使用していたものが故障してしまいやむなくだったんですが、、
最近の冷蔵庫ってすごいですね。
氷は勝手にできるし、生鮮品が長持ちする真空のチルドルームが
あったり、野菜室もなんかすごいし。
家電製品が嫌いでない私の買い物欲求心に火が付きそうです(笑)
さて今日は、金属付属の変色についてお話をしたいと思います。
服やカバン、小物などには色々な金属の資材が使われていますよね。
ボタン、スナップボタン、ハトメ、ファスナー、バックル等々。
これらの金属付属にはだいたいニッケル、ゴールド、カッパ―(銅)など
いわゆる“メッキ”がほどこされていて、色を表現しています。
金属資材の変色とはどんなもの?
よくあるクレームで、これらの金属付属のメッキが製品に取り付けられた
状態で色が変色してしまう事例です。
例えば下の写真です。
良い古び感を出したアンティークなメッキですね。。。ではないです(汗)
これはもともとはシルバー系のメッキのDカンでした。
こちらはスナップボタンです、シャツの前立てに同じように取りつけられて
いますが、
第一ボタン・・・少し変色
第二ボタン・・・変色無し
第三ボタン・・・かなり変色
取り付け位置でも変色したりしなかったりしています。
変色する原因とは?
変色する原因として考えられているのは以下の通りです。
① 温度
基本的に、金属のメッキは高温の状態が得意ではありません。
・高温のスチームや高温のプレスがあたってしまった
・保管している倉庫が高温
・海外で生産されて船などで輸送中のコンテナ内が高温
② 湿度
同じく高湿度の状態に置いておくことも変色に関係があると
言われています。
・金属付属やそれが使われている製品を濡れたまま長時間放置する
・また水分を含んだ状態で袋詰めされて密閉されている
③ 溶剤
色々な後処理に使用される溶剤と化学反応を起こして変色することも
あります。
・ウール系素材の洗浄溶剤の残留物と化学反応を起こす
・汚れ落としの溶剤と化学反応起こす
④ 空気中の成分
保管や縫製場所の空気中の成分が特殊な条件な場合に反応することも
あります。
・例えばその場所の付近に農場などがあり、動物性の肥料をしていると
空気中のアンモニア濃度が高まり化学反応を起こす
これらが主に考えられている原因ですが、このほかにも
様々な要素が複合的に重なって変色が起こることもあり、
実際にクレームが発生して調べていっても、結局原因が分からない
ということもよくあります。
変色を防ぐには?
一般的に変色を防ぐために、金属資材のメッキの上から、
透明なコーティングをかけてメッキ部分を直接大気などに触れない
ようにすることで変色しづらくなります。
いわゆるクリアコーティング加工です。
金属の変色もそうですが、地球の温暖化や熱帯化で、
今までは起こらなかったような現象やクレームも発生するようにも
なってきていますので皆様もご注意ください!!
我々も日々変化する環境の中でノウハウを蓄積していき、
クレーム削減につとめておりますので、お困りごとがあれば
コチラまでいつでもお問い合わせ下さい!
大平健太郎
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