中小企業にとってのSDGs って?

公開日: : 最終更新日:2020/03/24 サスティナブル資材, 付属のこと, クロップオザキのこと

こんにちは。
このスタッフブログには久しぶりに登場、社長の尾崎です。今日、私が紹介させてもらうのがSDGs(エスディジーズ)のこと。正直、このSDGsという言葉は聞いたことはありましたが、それが何のか、つい最近まで知りませんでした。みなさんはご存知ですか?最近よく見かけるサラリーマンのジャケットに付いているあのカラフルなピンバッチ。あれもSDGsを表しています。

SDGsのピンバッチ

SDGs って何?

まずはSDGs って何?ということで、これはSustainable Development Goalsの頭文字を取ったもので日本語訳をすると「持続可能な開発目標」ということ。何だかよくわかりません。

一方で、頭のSの「サステイナブル」という言葉は一昨年くらい前からよく聞く言葉です。この「サステイナブル」は「持続可能な」という意味で、継続していけるとか、続けられるという感じで使われています。アパレル業界でいうと有限な資源の有効活用、環境にやさしい素材の利用、環境負荷を掛けない製造工程など。ファストファッションの便利で、安く、使い捨てでくるくる取っ替えていくのとは逆のこと。社会でいうと自分たちの子どもや孫、その次と安心して暮らしていける社会にしていくために、我々世代が行動していくということ。

ちょっと話はズレましたが、SDGsは2015年に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」です。17のグルーバル目標169の達成基準で構成されています。2030年までに世界中の国や企業、学校、そして個人がこれらの目標達成を目指し、世界が平和で、差別なく、環境汚染、気候変動、貧困などの課題を解決していくものです。

詳しくはこちらを参考にしてください

↓↓↓

https://miraimedia.asahi.com/sdgs-description/

今まではこういう世界的な目標は国がやること、大企業がやることというような意識がありましたが、このSDGsは中小企業でも取り組んでいく必要があります。それは自分たちや次世代の将来に関わっていくことだからです。何もしないでいると置いていかれるばかりか、選ばれない会社になっていってしまいます。

という訳で当社も遅ればせながら、全営業スタッフが参加してSDGs 勉強会を開催しました。

 



中小企業にできるSGDs ってどんなことがあるの?

では具体的に中小企業にできるSDGsって何なのでしょう。私たちもまだ学び始めたばかりで、わからないことが多いのですが、すでに私たちが取り組んでいることで、17のグロバール目標に当てはめることができるものもありました。

例えば、当社では出荷のための段ボール箱や宅配便の袋は再利用しています。この行動は「12つくる責任、つかう責任」「15陸の豊かさも守ろう」に関連づいてきます。

YKKの箱も再利用

また、BCP(事業継続計画)を6年前に初めて策定し、そこから毎年追加、改定しています。BCP委員のメンバーも毎年入れ替えて、みんなが周知できるよう取り組んでいます。これは「9産業と技術革新の基盤をつくろう」「12つくる責任、つかう責任」に関連しています。

 

さらに毎月1回「付属の勉強会」と称して、外部に向けて私たちの扱う衣料用資材の勉強会を催したり、ニュースレターを毎月発行して配布したり、このスタッフブログでもものづくりをしている方々へ情報を発信しています。この行動は「4質の高い教育をみんなに」「8働きがいも経済成長も」「12つくる責任、つかう責任」が広義の意味で関わってきます。

 

このように既に取り組んでいることでも、すでに17のグローバル目標に関わっている行動があるのです。それらをもっと深堀したり、よりSDGs の目標達成に近いものに修正していったりするのが、まずできることだと思っています。



 

これからSDGs でやっていくことは?

まずSDGsがどういうものなのかを理解して、自分たちが今行っていることがどう関わりあっているかを知ることです。そして、それらを深堀、修正して、SDGsの目標達成に近づけていくことをやっていきます。それだけで十分なのでしょうか?いや、やはりそれだけでは不十分です。

次に行うのがバックキャスティングという考え方。これは2030年、今から10年後の望ましい姿を想像し、そこから今何をすべきかを考えていくのです。今までは現在の状態から未来を考えていくフォアキャスティングでした。しかし、この方法だと現状の延長に現れる未来しか想像できません。そうではなく、みんなで2030年未来のあるべき姿を想像し、そこからやっていくことを考え、行動していくのです。なんだかワクワクしますね!そして、その2030年のあるべき姿をSDGsの目標達成になぞらえていくのです。

経団連が発表しているSDGsへの取り組みの中で、今まで企業は利益の一部を社会貢献へ寄付するなどの活動に限られていたが、これからは本業のビジネスの力を使って儲けながら、持続可能な社会、世界にしていこうというメッセージがあります。まさに本業は自分たちが儲けるためではなく、持続可能な社会を達成するためのSDGsに沿ったビジネスにしていく必要があるのです。経営者は中小企業でもこの発想の転換が必要になってきているのです。



最後に

当社においてもSDGsへの取り組みは始めたばかりで、バックキャスティングに至っていません。8月に再度勉強会を行い、バックキャスティングをしていく予定です。10月から始まる来期に向けた方針は8月の営業合宿にてフォアキャスティングで行っていましたが、今年はこのバックキャスティングで考えていけたらと思っています。

我々の属するアパレル産業は2番目に環境負荷の大きい産業と言われています。この産業に属する1社1社が行動を変えていく必要があるのです。その1社として、まずできることから取り組んでいきたいと思います。

お問い合わせはこちらから

 



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2011年より株式会社クロップオザキの社長をやっています尾崎博之です。ファッション資材が大好きで、洋服を見るとまずファスナーやボタンに目が行ってしまいます!お客さまのお役に立つ情報を発信していきます!!

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