キルティング裏地を作りたいあなたへ
こんにちは。クロップオザキの尾崎です!
週末は宮崎に行ってきました。高千穂に泊ったのですが、すごいところですね。神話の村、そして、秘境というような景観。写真は天岩戸神社から天安河原までの遊歩道からの景観。神秘的でした。もう一度、行ってみたいです。
今回紹介するのはキルティング裏地です。キルティングはハワイアンキルトとか、言葉自体を一般的に通用する言葉。中綿を生地で挟み、柄にして縫ったものです。ハワイアンキルトは飾ったりす、バッグを作ったり、クッションカバーとして使用したりしますが、私たちの扱うキルトはブルゾンなどの裏地として使用スル目的で使われます。今年の秋冬向けの当社の提案サンプルのコートにもキルティング裏地が付いていました。今回はこのキルティング裏地についてお話します。
キルティング裏地とは?
キルティング裏地とはどういったものでしょうか?
キルティングは先ほども述べましたが、生地と生地の間に中綿を挟み、ミシンもしくは手差しで模様を作って縫ったものです。 キルティング裏地は、裏地+中綿でミシンで模様をつけながら縫ったもの。裏地と同じように巻物の状態で納品し、縫製工場で裁断して縫製します。裏地は中綿が噴出さないように高密度タフタ(打ち込み本数が多く、目のつまったもの)を利用したり、普通の裏地を使う場合は噴出し防止で不織布(薄い織ってない布)を挟みます。これは表地側にも噴出さないように不織布を使うことも多いです。よって、キルティング裏地の構造として多いのは、「裏地/不織布/中綿/不織布」と4層になっている構造です。
どうやって注文するの?
選ばなければならないのは、
・裏地の種類、色
・中綿の種類・グラム数(目付け)
・キルトの柄
・不織布の有無
です。
裏地は高密度タフタだと普通のタフタより高価になります。普通のタフタだと安価にはなりますが、噴出し防止の不織布が必要なります。普通のタフタに不織布の方がコスト的には安くなります。

レギュラータフタの4050
中綿もいろいろと種類があります。私の使う中綿はほとんどがポリエステル中綿です。その中にも、高機能なものから普通の中綿まであります。高機能なものだと、羽毛のようなソフトな風合いのもの、蓄熱保温性にすぐれるもの、膨らむ力が強いものなどがあります。高機能なもの方が当然ですが、高くなります。そして、中綿で重要なのが、グラム数(目付け)です。1平方メートル当たりの重さのことで、数字が大きくなるほど、中綿の嵩(かさ)が増えます。よく使われるのは、40g~120gです。メーカーによりますが、25gという極薄のものや200gという分厚い綿もあります。
キルトの柄もたくさんあります。一番一般的なのが、上記の写真のダイヤ柄。これは一片が2インチ(約5cm)なので、2インチダイヤと言われます。キルティングは専用の特殊ミシンを使うので、柄が決まっています。決まってはいますが、かなりの柄数があります。また、オリジナルの柄をコンピューターミシンを使って縫うこともできますが、高価になります。
不織布の有無については、噴出しやすい裏地、表地の場合は両面に必要です。綿の噴出しはクレームになりやすいですし、不織布は安価なものなので両面に入れておくことをオススメします。
おまけ
キルティングを掛けずに、表地+中綿+裏地(不織布)だけでブルゾンを作ることも多々あります。中綿ブルゾンと言われるアイテム。中綿ブルゾンに比べて、キルティング裏地の使用したブルゾンの方が、柄を楽しむことができるのと中綿を何回洗濯しても偏らないの事が優れています。
まとめ
キルティング裏地も着てしまうと表に出ないので脇役ですが、機能的には温かさをもたらし重要です。さらにその模様を楽しむことができます。キルティング裏地を作るのは難しいことではないので、キルティング裏地を使ったブルゾンやコートにこの秋冬向けにトライしてみてはいかがでしょうか。
キルティング裏地に関するお問合せはこちらから。

尾崎博之

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