洋服の中の脇役中の脇役、芯地のお話

こんにちは。今朝はタイのバンコクで目覚めました。昨日の深夜にバンコク入り。真っ暗で何も見えませんでしたが、朝にはこの景色。久しぶりのバンコク。仕事ですが、なんだか楽しみです!

 

さて、今回ご紹介するのは、洋服の資材の中で一番目立たないもの。なぜって、表に出てこない資材だからです。ボタンやファスナーも表生地に比べれば脇役かもしれませんが、まだまだ表に出ていますし、デザインのポイントにもなります。裏地だって、裏側ですが、ジャケットを脱げば見える訳で、機能面もさながら、デザイン的に裏地を配色にしたり、柄物にしたりしますからね。今回紹介する資材は全く表に出ません。完全なる脇役。でも重要な役目を果たしています。そう、今回紹介するのは「芯地(しんじ)」です。

 

芯地とは?

まず、芯地とはなんでしょうか。芯地は冒頭にも話しましたが、表には出てきません。しかし、重要な役割を洋服の中で果たしています。例えば、このジャケットだって、シャツだって、芯地が使われています。

ジャケットで言えば、衿の部分や、フロント部分、ポケット口とかの生地の裏側に貼られています。

シャツで言えば、衿、袖です。Yシャツだと分かりやすいと思いますが、衿と袖の部分って他の部分より硬いですよね。あれは生地と生地の間に芯地が入っているからです。

パンツでも前立て部分やベルト部分、ポケット口などに芯地が欠かせません。

では、芯地とはどう言うものなのでしょう?

 

芯地の種類は?

芯地は生地状になっています。それがロール状に巻かれていて、反物状になっています。なので、一見、表生地や裏地と一緒です。

芯地は生地の裏側に貼られていたり、生地と生地の間に入れられているもので、保形や補強のために使われる資材です。芯地の中で一番よく使われているのが接着芯というもので、芯地の基布(生地)の上に樹脂が乗せられていて、この樹脂が熱と圧力を掛けることで溶けて表生地にくっつくのが接着芯です。樹脂がノリの役割を果たします。

基布の上に粒状の点が樹脂

 

また、接着芯以外にノリが全くついてない芯地もあります。それは縫いで止める「フラシ芯」と言われるものです。接着芯が着きにくい生地に使います。他にも、メンズのジャケットの肩から胸の部分に使う「毛芯」というのもあります。毛芯の最高級品は「バス芯」といい、馬のしっぽの毛でできています。かなり高価な芯地です。

 

さらに、基布にも織物、編物、不織布などの種類があります。それぞれ、特徴があり、用途や生地との相性によって使い分けます。

 

芯地を使う目的は?

芯地って表に出ないので見えないんですが、すごく重要な役割を果たしています。芯地の使い方次第で洋服の形が変わってしまうからです。芯地を使う主な目的は保形や補強です。シャツの衿に芯地が入っていないとクタッとしてしまいますし、パンツもベルトに芯地がないと引っ張りに弱いです。また、ジャケットのフロントに芯地を使うことで、その形(フォルム)を綺麗に見せます。芯地は洋服の縁の下の力持ちなのです。

 

 

芯地を使う場所によって、芯の種類は変わります。シャツの衿に使う芯とジャケットのフロントに使う芯は違います。また、芯地と生地との相性もあり、接着芯は特に、生地に貼ってみないと風合いがわからないです。さらにその相性がよくない芯地を使ってしまうと、接着芯が剥がれたり、芯地が透けたりなど問題が起こります。

たまにYシャツの衿がボコボコ浮いてしまっているの見たことないですか。あれは、相性がよくない芯地を使い、ところどころ剥がれてしまっているからなのです。そういう問題が起こらないように接着芯の場合、事前に生地をもらって、芯地を接着する接着テストというのを行ってください。そのテストで、相性や風合いを確かめることができ、問題のない、求める風合い、形をキープできる芯地を見つけることができます。

まとめ

洋服の中で決して表に出ることのない芯地ですが、洋服の保形、補強という重要な役割を担っています。芯地は使う場所や生地との相性によって、使うものが異なります。特に接着芯はの場合、剥がれる、透けるなど後々問題が起こることの無いように、事前に接着試験をしてください。接着試験は附属屋さんに言えば、やってくれます。縁の下の力持ちの芯地選びも妥協せずに、いいものづくりをしていきましょう。

芯地に関するお問い合わせはこちらから。

 

 

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尾崎博之
2011年より株式会社クロップオザキの社長をやっています尾崎博之です。ファッション資材が大好きで、洋服を見るとまずファスナーやボタンに目が行ってしまいます!お客さまのお役に立つ情報を発信していきます!!

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