ひとつの洋服を作るためにサンプルをたくさん作ります!
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最終更新日:2018/12/04
付属のこと, クロップオザキのこと, 展示会のこと, アパレル業界のこと
こんにちは。
クロップオザキ社長の尾崎です!
私は通勤にJR総武線の浅草橋駅を利用しています。駅から会社までに神田川を渡ります。橋の名前は左衛門橋(さえもんばし)と言います。この橋の次ぎにあるのが浅草橋、そして、柳橋を過ぎ、神田川は隅田川に注ぎます。この左衛門橋から隅田川方面を見た景色が好きです。
さて、今回はネットショップからちょっと離れて、クロップオザキでやっている仕事のひとつをご紹介したい思います。今回紹介するのは、「サンプルセット」です。アパレル業界では、たくさんのサンプルを作ります。当社では、そのサンプル作成に使う資材のセットを行っています。その舞台裏を紹介します。
サンプル作成について
アパレル業界では先ほども言いましたが、たくさんのサンプルを作成します。一般的なサンプル作成をご紹介します。
1.ファーストサンプル
型見本とも言いますが、デザイナーのアイデアを具現化した最初のサンプルです。ここで重要なのは、形です。デザイナーの思ったような形になっているのか、サイズ感はどうかなどを確認します。表生地は指定したものを使うことが多いですが、それ以外のボタンやファスナーなど付属は代替のことが多いです。ここで付属は指定ものを揃えるより、スピードが重要になります。
2.セカンドサンプル(各色サンプル)
ファーストサンプルを修正して、セカンドサンプルになり、このサンプルが展示会に掛けられることが多いです。展示会に掛けるため、販売予定の全色サンプルを作成します。生地はもちろん、付属も指定のものを用意する必要があります。
3.先上げサンプル
これは量産と言って、本番の縫製に入る直前のサンプルで、裁断前サンプルとも言われます。このサンプルを確認してOKが出て、生地の裁断に掛かるためです。
4.納品前サンプル
これは量産で上がってきたものの中から抜き取り、縫製具合をチェックするためのサンプル。ここでOKをもらい、納品することができます。
これ以外にも、トワルというファースト前のサンプルや、セカンドの後にサードサンプルを作成する場合もあります。一枚の店頭の洋服を作るのにもたくさんのサンプルを作っています。
サンプルセットについて
付属を扱っている私たちのひとつの仕事として、サンプルセットというのがあります。これは1着のサンプルを作成するための資材をパックすることです。そうすることで縫製工場では、生地と生地以外のこのサンプルセットを組み合わせることで、すぐにサンプルを作成できるのです。ブルゾンやジャケット、スーツ、パンツなどのアイテムは使う付属も多いので、特にこのサンプルセットが大事なんです。
感覚的にはプラモデルの作成キットのような感じです。これを展示会シーズンになると何十個、何百個とセットします。なので、当社ではあらゆる資材が手配できなければなりません。サンプルセットは重要な仕事であり、私たちだからできる仕事なんです。
まとめ
どうしたサンプルセット? たぶん、いろいろな資材に触れられて好きな人は好きなのではないでしょうか。私はこのセットするのが結構好きです。最後に全部揃ったときの達成感がいいんです。パズルが解けたみたいな(笑)
資材ばかり見ていると、どんな洋服になるのかわからないのですが、展示会でできた商品をみると感慨深いんですよ。
なんだかとり止めのないお話でした~。
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尾崎博之
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