付属屋ってなんで必要なの?

こんにちは。

クロップオザキ社長の尾崎です!

昨夜は久しぶりに会社でソフトボールを行いました。昨日、行った球場がすごい。

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何がすごいって、最寄り駅が広尾。その名も「麻布運動場」。かなりセレブ感を味わいました。こんなところにこんな綺麗な球場があったのですね!ビックリです。

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さて、今回のお話はちょっとボタンの話から離れて、当社のような衣料資材の卸売をしている会社、いわゆる「付属屋」がなぜアパレル業界で必要なのかを紹介します。ネット社会になり、「中抜き」、「製販直結」がもてはやされていますが、付属屋はまさに間に入っている存在。なんで必要なの?という素朴な疑問にお答えします。

 

付属屋とは?

まず、付属屋の説明からします。「付属」という業界用語があります。付属とは洋服を作るメインの素材は表生地(ニットで言うと糸)です。それに対して、表生地以外の洋服を作るために必要な資材をひっくるめて「付属」と呼びます。ボタン、ファスナー、裏地、芯地、テープ、ネーム、洗濯表示、縫製糸などが付属です。そして、その「付属」全般を取り扱っている卸売業者を「付属屋」と呼んでいます。

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洋服にはさまざまな資材が必要です

洋服を作るために大きく分けると、生地屋、付属屋、縫製工場が必要になるわけです。付属屋はボタン、ファスナーなどの資材は、それぞれメーカーから仕入れます。ファスナーはみなさんもご存知のYKKが主流です。

では、なぜアパレルメーカーはYKKに直接頼まないのでしょうか?

 

付属屋がなぜ必要なのか

「付属屋がなぜ必要なのか?」これは重要な質問ですね。私たちの存在意義に関わりますからね(笑)

逆に言うと、なぜアパレルメーカーはボタンメーカーやYKKに直接頼まないのでしょうか?

お答えします。

 

1.手間を省く

ボタンメーカーは国内だけでもたくさんあります。まず、どこに自分の欲しいボタンがあるのか探すのが大変なのです。さらに見つかったとしてもそれがコストに合うのか、使い方は大丈夫なのか(後々問題にならないか)なども考えないとなりません。ファスナーは組合せなので、基本的にYKKの受注生産です。発注方法が複雑で、納期管理も手間が掛かります。ボタン、ファスナーだけでも選択、発注、納期管理、コスト管理と手間が掛かります。一型に付く資材すべてにそれぞれ行うとなると、アパレルメーカーに専門の人が必要になってしまいます。なので、そこは専門である付属屋にアウトソースしているということなのです。

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2.経費を抑える

今、日本の衣料品の90%以上が輸入品です。縫製は労働集約型の産業のため、人件費の安い海外縫製がメインになっています。すると現地調達できない資材を日本から輸出しなければなりません。輸出、輸入となると通関業務が発生するので輸入する縫製工場側はいろいろなところから資材が送られてくるとそれぞれ通関しないとならないため、手間と費用が掛かってしまいます。それを避けるために、資材は一箇所から取りまとめて出荷する方が手間も費用も省けるのです。また、製品が上がって日本に輸入してくる際に、免税の手続きも輸出の時に一箇所から出すことで煩雑さを防げます。付属屋から取りまとめて出す資材は、付属屋で輸出用の書類(インボイス等)を作成しています。輸出書類の作成をアパレルメーカーで作るというのも大変ですので、その手間も請け負っています。

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当社では表生地も手配可能

 

付属はお任せの傾向

付属屋の存在価値を力説しましたが、実は、付属屋がいなくても洋服は作れます。中国だと調達できる資材も増え、縫製工場に手配を任せてしまうという選択もできます。それであれば、付属を自分で手配する手間も輸出書類を作る手間も省けます。コスト管理も納期管理も製品での管理だけをすればいいので楽チンです。アパレルメーカーが商社やOEMメーカーに丸投げして製品買いをするというもの。ここにはもう付属屋としては入る余地がありません。以前にお付き合いしていたブランドでも丸投げになって、付属屋がどこも入っていないところもあります。

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付属を選ぶのは面倒くさい!

アパレル側は簡単でいいのですが、問題もあります。製品を選ぶだけでになってしまい、他のブランドと似たり寄ったりになってまい商品に特徴がなくなってしまったり、資材の品質で後々問題が起こってしまったり(ボタンの破損やファスナーの不具合等)することもあります。

だから、付属も大事なんですよ〜!

海外でもお客様の品質基準にマッチするものの手配も付属屋はやっています。当社でも上海、タイで資材を手配しています。

 

 

まとめ

 

付属と付属屋についてお分かりいただけましたでしょうか。付属は商品が多岐に渡るため、欲しいものを探すのが大変なのと発注、発送の手間、そして納期&コスト管理が大変なんです。それを引き受けているのが我々の仕事。また、使って安心な資材をお届けしたり、上には書きませんでしたが、新しい資材や流行の資材の提案したりもしています。お客様の手間を省き、お客様のものづくりに役立ち、結果的に、お客様の商品が売れることに貢献していきます!

付属への関心を少しでも持ってもらうため、付属の選び方や危ない使い方を解説したハンドブックを作成ました!!

無料で配布していますのでお気軽にお申込みください。

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2011年より株式会社クロップオザキの社長をやっています尾崎博之です。ファッション資材が大好きで、洋服を見るとまずファスナーやボタンに目が行ってしまいます!お客さまのお役に立つ情報を発信していきます!!

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