貝ボタンには型番で形が決まっているものがあります!
こんにちは!
クロップオザキの社長の尾崎です。今日は短パン社長こと、株式会社ピーアイの社長 奥ノ谷圭祐さんデザインのKeisuke okunoyaのボタンダウンシャツです。いい生地にいいボタンが付いています!
今回は貝ボタンの事を紹介したいと思います。もう何回か貝ボタンも紹介しているので、お分かりの方も多いかと思いますが、おさらいがてら読んでみて下さい(笑)貝ボタンは、ボタンには珍しく形に型番があるものがあります。その型番を言うと、違う種類の貝でも同じ形が出てきます。代表的な型番をご紹介します。
貝ボタンの種類
まずは、おさらいがてら、貝ボタンの種類をみていきましょう。一番よく使われる貝ボタンは、高瀬貝のボタン。貝ボタンのなかでも、価格がリーズナブルなので、よく使われます。シャツにはもちろん、ジャケットにも使われます。白い色にレインボー調の光沢が特徴です。
次によく使われるのが、黒蝶貝。名前の通り、黒っぽい色をしていますが、真っ黒ではなく、白っぽい部分もあり、言葉で表すには複雑な色柄です。こちらも独特の光沢の美しさがあり、高級感があります。
次に、茶蝶貝です。黒蝶貝と一緒の蝶貝です。その名の通り、茶系の色をしています。黒蝶よりも茶色い分、柔らかみを感じます。レディースのニットなどでよく使われます。
そして、貝ボタンの最高峰、白蝶貝です。これも蝶貝ですが、ボタンの色は真っ白です。高瀬貝も白ですが、純白度が断然、白蝶貝の方が上です。そのオーロラ調の光沢も高瀬とは比べものにならない美しさです。お値段も高瀬の数倍します。
実は、冒頭のKeisuke okunoyaのボタンダウンシャツはこの白蝶貝のボタンを使っています。さすがですね。
他にもアワビとか、川の貝を使ったボタンもありますが、ここでは割愛します。
貝ボタンの型番
上のボタンの写真を見て、何か気づくことがありませんか?
そう高瀬貝のボタンも蝶貝のボタンも品番の終わりに「17」が付いています。この「17」が実は型番なんです。「17番型」というと、縁あり、4つ穴のこの形を指します。高瀬の17番と言えば、高瀬の17番型が出てきますし、黒蝶の17番と言えば、黒蝶貝のこの形が出てくるのです。
次によく使われるのが、これST-100の形です。これは、皿型と言って、お皿のように中心に向かって凹んでいるから、その名が付いています。これも高瀬の皿と言えば、このST-100の形が出てきます。このサンプル帳はアイリスさんのものですが、他のボタンメーカーでも「皿」で通じます。
次に紹介するのはこれです。皿と反対で、中央に向かって盛り上がっている碁石のような形です。これは「坊主」と言います。語源は分かりませんが、ツルっとして坊主頭みたいだからですかね(写真のST-26)。
そして、メンズのシャツでよく使われるのがこれ。17番型より縁が太く、縁が中央に向かって若干傾斜しています。この形は「18番型」と言っています。17番型よりも縁が太い分、力強さは感じるボタンです。
まとめ
貝ボタンはその貝の種類によって色や見え方が異なります。お好みで使い分けてみて下さい。次に型番が決まっているものがあるのが貝ボタンの特徴です。「17番型」と言えば、縁ありの4つ穴ボタンで、その上に貝の種類を付ければ、そのボタンが出てきます。しかも、どこのボタン屋さんに頼んでも同じものが出てきます。こういう共通で通じる型番があるのは貝ボタンくらいですね。貝ボタンは一番ポピュラーな天然素材のボタンです。天然素材なので同じ型番でも個体差がありますので、ご了承ください。
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尾崎博之
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