隠しドットを使うときは、○○○は忘れずに!
こんにちは。クロップオザキの社長の尾崎です。今日の東京は曇り空に時折小雨。めずらしく涼しいですね。最高気温も27℃とか。週末と10℃も違う!今夜はクーラーなしで眠れそうですね♪
さて、今回、ご紹介するのはドットボタンのこと。ドットボタンとはホックのボタンのことですが、この中で隠しドットという使い方をするものがあります。その隠しドットのことを紹介します。
ドットボタンとは?
まず、ドットボタンをとは何かというところから。ドットボタンはホックのことです。上の写真のようなボタン。押すとはまり、引っ張ると外れるボタンです。よくスタジャンに使われています。このドットボタンは上下2つのパーツから成り立っていますが、生地に付ける前には4つのパーツに分かれています。下の写真の4つです。
上の左にあるのがキャップで表側に出てくるもの。その右隣のものが、バネとかソケットというもので、キャップの裏側に付くものです。キャップとバネの間に生地が入るという訳です。一方で、下の右手にあるのがゲンコとかスタッドというもので、受け側の生地の表にきます。その裏に来るのが、ホソとかポストと言われる下の左のパーツです。ゲンコとホソの間には受け側の生地が入ります。
ドットボタンはこの4つのパーツを上と下に分けて、機械で打ち付けます。打ち付けると、生地に穴が自動的に空き、ドットボタンがくっつく仕組みになっています。
隠しドットとは?
では、隠しドットとはどんなものなのでしょうか。下の写真は革のブルゾンです。前立て部分に普通ドットボタンのキャップが出てきますが、これは出ていません。ポケット部分とエポレット部分もキャップが見えません。こういう仕様に使うのが「隠しドット」です。
前立てをめくるとドットボタンが有りました。ポケットのフラップ部分も一緒です。
この隠しドットの使い方をする際、注意することがあります。それは上側のパーツにもパッキンを入れるということなんです。
隠しドットの4つのパーツ。
パッキンとは?
パッキンというのは、生地が薄い場合にわざと厚みを持たせるために使うパーツです。色やサイズはいろいろあります。ドットボタンは生地に穴を空けて打ち込むので、生地が薄いとボタンをパチパチ着脱している間に、穴が広がってドットボタンが抜けたり、生地が破けってしまったりします。そのためにパッキンを補強材として使うのです。
通常パッキンは下組み(ゲンコとホソ)の間に入れます。しかし、隠しドットの場合には上組みにもパッキンを入れるのです。なぜなら、隠しドットの場合、上の生地の中に入れるので、生地が1枚か2枚しか重ならない薄い部分に打つことが多いからです。なので、上組みにパッキンを入れて、生地が切れることやボタンが抜けることを避けるのです。これは下組み側のパッキン ホソーパッキンー生地ーゲンコの順。
そして、隠しドットの上組みのパッキン 隠しドットホソーパッキンー生地ーソケットの順。
パッキンを挟んでから機械で打ち付けるので忘れないように。
まとめ
隠しドットとは何か、隠しドットを打つ際、パッキンが上組みにも必要ということがご理解いただけましたでしょうか。これを忘れてしまうと、後で生地が切れたとかクレームになる可能性がありますので、くれぐれも注意しましょう。隠しドットでなく、キャップのドットボタンでも、生地が薄い場合は、必ず下組みにパッキンを噛ませてくださいね。
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尾崎博之

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