カッコイイからオシャレだからでボタンを選ぶと危険ですよ!

公開日: : 最終更新日:2018/12/03 今さら聞けないファッション資材のこと, ボタンのこと, 付属のこと

こんにちは。クロップオザキの社長の尾崎です。

昨日は今年初めて海に!月曜日なのに!? そう月曜日なのに。仕事です。お客様が海の家を逗子海岸にオープンするので、そのプレオープンレセプションに行ってきたのです。この後、大変なことになるのですが、それはナイショで(笑)

 

実は、明日はファッション専門学校で私が講師となり、ボタンについてのお話をします。3年前から毎年呼んでもらっていて、今年もやらせていただくことになりました。なんと持ち時間は90分で、いち講義分なんです!でも、これが結構面白くて、すぐに時間が経ってしまいます。教えるのがたぶん好きなんですね。写真は昨年の様子です。

 

中野にある織田ファッション専門学校さんにて

未来のデザイナーたちに、少しでもボタンに興味を持ってもらおうと、ボタンの素材のことや、どうやって作られるのか、どんな特徴があるのかなどの講義に加え、ツヅミボタンという糸巻きのカフスボタンを作るワークショップもします。

そして、この講義の最後にお伝えするのが、ボタン選びの注意点なんです。自分の着る服を作る分にはどんなボタンを選んでも問題ないのですが、将来、アパレルメーカーに入り、作った洋服を販売するとなると話は変わります。買ってくれた消費者の手元にいった後で、問題の起こらないようなボタン選びをしなければならないからです。では、どんな注意点があるのでしょうか?

 

ボタン選びの注意点

後染めボタンの色落ち

ボタンでよく問題になるのが、色落ちです。レディースではよく身生地に合わせてボタンを同色に染めます。素材によって後から染められるボタンがあり、後染色自体、比較的簡単なので、割と気軽に染めることができます。しかし、注意しなけらばならないのが、後染めのボタンは色落ちするということ。身生地と同色だったり、身生地より薄い色であれば、目立たないのでわかりません。しかし、身生地と反対色だったり、濃い色に染めて使うのは避けてください。特に白い生地に後染めのボタンを使うのはお勧めできません。縫製段階では色落ちしなくても、お客様が洗濯した後に色移りしたというクレームも多いです。

 

 

金属ボタンの検針器対応

金属ボタンを選ぶ場合は、検針器対応品でないと、縫製工場で最後に検針をする際に検針器に製品がすべて引っかかってしまいます。そうすると、ハンド検針やX線検針をすることになり、余計な手間やコストが掛かります。さらに納期遅れの原因にもなり兼ねません。

 

ユリア樹脂ボタンの注意点

ユリア樹脂ボタンはポリエステル樹脂と同じくらい、よく使われるプラスチックボタンの原料です。水牛調やナット調としてよく利用されています。このユリア樹脂ボタンの注意点としては、製造工程で少量のホルムアルデヒドを使用するため、2歳以下の乳幼児用の衣類には使えません。サンプル帳によっては、使用不可の表示をしています。

 

などなど一部ですが、ボタン選びの注意点なのです。

 

付属選びのハンドブック

ご希望があれば、ボタンの話を私が伺ってしますのでおっしゃってくださいね。とは言いつつ、いつでもどこへでも行ける訳ではないので、事前に打ち合わせさせてください(笑)

ボタンの他にもファスナー、ドットボタン、裏地、芯地の選び方を簡単にまとめたハンドブックを用意しています。ご希望があればこちらも無料にてお送りさせていただきます。

 

 

簡単なボタン図鑑も

ハンドブックをご希望される方はこちらの問い合わせフォームから、備考欄にハンドブック希望と明記して問い合わせをお願いします。

 

まとめ

ボタンやその他の付属を選ぶのにも、後々クレームを起こさないための注意点があります。ただカッコイイから、こっちの方がオシャレだからという理由で選んでしまい、後で問題が起こってしまうこともよくあります。我々のような付属屋さんが来ていれば、注意してくれるので大丈夫だと思いますが、そうでない場合には、サンプル帳の注意書きをよく読んでもらったり、このハンドブックを見ていただいたり、このスタッフブログを参考にしてみてください。

お問い合わせはこちらから

The following two tabs change content below.
Avatar photo
2011年より株式会社クロップオザキの社長をやっています尾崎博之です。ファッション資材が大好きで、洋服を見るとまずファスナーやボタンに目が行ってしまいます!お客さまのお役に立つ情報を発信していきます!!

記事を気に入ったらシェアをしてね

関連記事

PAGE TOP ↑