天然釦シリーズ ~鼈甲(べっこう)~
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最終更新日:2018/12/04
今さら聞けないファッション資材のこと, ボタンのこと, 付属のこと
カジュアルファッションサポーター吉沢Aです。
今回も天然釦についてご紹介します。
本鼈甲釦
皆様も名前はご存じだと思いますが、本物をご覧になった方は少ないと思います。
材料はタイマイと言う海亀の甲羅です。
メガネや、簪の材料として知られていますが、現在ではワシントン条約により捕獲、輸入が禁止されとても高価な材料となっています。
今でも鼈甲細工は作られていますが、禁止前に輸入された原料を使っています。
某釦メーカーでも以前作った物が多少ストックされていますが、うそ~?!と言う位のお値段です。
ちなみにインターネットの通販では、20mmの釦が 1個、一万円近い値段が付いていました。
そこで!
現在では本物の鼈甲は使えないので、水牛やポリエステルを鼈甲調に加工しています。
水牛は本物の鼈甲に近い質感があり良い雰囲気が出ています。
ただ、薄いベージュ系の部位を使ったり漂白したりするため、水牛釦より若干お高めです。
こちらはポリエステル素材の鼈甲調ボタン。この出来栄えでとてもリーズナブルです。
鼈甲の名前の由来
鼈甲の(鼈)の字は俗に言う(すっぽん亀)を意味します。
江戸時代にタイマイの工芸品は贅沢品として販売禁止になった時、すっぽん亀の甲羅と偽って役人の目をごまかしたことから来ているようです。
今ならこんな不正はアウトですね!!
偽造・偽装・捏造とは無関係!! クリーン吉澤Aがお届けしました。

クロッピー

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