リブ編みについての基礎知識とリブに使用する糸について

こんにちは!
リブ・アドバイザーの小倉です。

今回はリブ(ニット、主に横編み)に使用する糸について簡単に説明させていただきます。

リブについて

皆さんはリブと聞いて何を想像されますか?

英語で書くとRIB(リブ)ですがRIBはろっ骨やあばらの事です。リブロースステーキはろっ骨まわりの美味しいお肉の事を指します。
他にもいくつか意味があるようですが、ファッション用語では織物や編物の畝(ウネ)の事を指す言葉でもあります。なぜか日本では編物の事をリブと呼ぶことが一般的で織物の事をリブと言っていることは聞いたことがありません。おそらく、編地の畝の見た目が織物よりもろっ骨(リブ)っぽく見えたからなのかと思っています。

横編みや丸編みをリブ編み以外にフライス編みとも言います。一般的に2x1リブや3x2リブと言うように畝を強調した編地をリブと呼び、ゴム編み(0x0)の様に平らな編地をフライスと言うことが多いようです。

ニットの編み方の呼称には、他にも天竺編みやスムース編み、ジャカード編みなどがあります。ニットは横編み以外に丸編み、経編み(たてあみ)があります。編み方の呼び方は製造元や機械の種類によってオリジナルの呼び方をしているものもあり注意が必要です。



 

横編みに使用する糸について

一般的に織物では双糸の糸を使うことが多いですが、横編み機は織機に比べ低速で編み立てるため、多種多様な糸を使用することができます

そして横編み機はゲージ(G)別に種類が多く、18G,16G、14Gがハイゲージ、12G、10Gがミドルゲージ(メーカーによって10G以上はハイゲージと言うところもあり)、8G以下をローゲージと呼ばれます。作り出したい編み地を出すために糸やゲージを使い分けています。

→ちょっとウンチク「ゲージとは」

1インチ(約2.54cm)間に針が何本あるかで編み目の細かさを表現しております。16Gでは1インチ間に16本の針があり、8Gでは1インチ間に8本の針があり、針の大きさも違います。

横編み機は小さなものは48インチから大きなものですと100インチサイズの機械もあります。仮に16Gの48インチ機では編み針が表に16x48=768本、裏にも同数の768本の針によって編立てを行っているということになります。
100インチ機ですと編む部分の幅だけで約254cm有りますのでかなり大きな機械となります。

では、どの機械にどのような糸を使用したらよいのでしょうか。これは単純に細い糸はハイゲージで薄い編地用、太い糸はローゲージで厚い編地用と考えてもらえれば大丈夫です。

お客様からよく聞かれることに「ローゲージの見た目で薄い編地(ハイゲージ)で編んで下さい」といったことがありますが、実は結構難しいことなのです。

リブで使用する糸の種類は、お好みの素材を選んでいただければいいのですが、一般的に身生地と同じ素材や季節に合った素材を使うことが多いです。

 

春夏向け(薄い編地:細番手の糸を使用、ハイゲージで作成)

・ポリエステル
・TC(ポリエステルと綿の混紡糸)
・綿

こちらは3種の糸は春夏向けがメインですが、オールシーズンに使用していただくことも多いです。



秋冬向け(厚い生地:太番手の糸を使用、ローゲージで作成)

・アクリル
・ウール
・AW(アクリルとウールの混紡糸)

こちらの素材は保温性も高いことから一般には春夏向けに使用することは少ないです。

他にも糸の種類はありますので詳しくは担当営業までお問い合わせください。

 

最近の流行り

さて、最近の流行のものとして、ポリエステルの太番手の糸についてご紹介します。ここ数年スポーツウエアー向けのリブの流行りは薄く、軽くでした。もちろん今後も特に春夏物ではこの傾向が続いていくでしょう。

では、太番手のポリエステルとは何でしょうか?

特徴(細番手のポリエステルと比較した場合)
・軽くて暖かい ~軽量、保温の両立
・糸番手が太い為、ローゲージの編地に使用しやすい

(今までポリエステルのローゲージの編み地はあまりなかった)

 

天然の素材ではなかなか表現が難しかった軽さ保温堅牢度の良さといった特徴があります。また、これまではローゲージで細番手のポリエステルを使用して編み立てるには、糸の持ち本数が多くなり、生産ロットが大きくなったり、糸の分割による前作業が多くなったりしましたが、そういった心配も減りました。



 

注意点

太番手の糸はローゲージ向けの糸ですのでハイゲージでは編み立てできません、この糸を使って薄く編む事は困難です。

また複数のメーカーより何種類かの糸が出ていますが、統一性が無く、色数も限られていますのでお使いになる際は注意してお選びください。例えば、A社とB社の同じ太番手の糸でも糸の太さが違う場合があります。1色をA社の糸で編んで、他の色も同じ編地を編みたい場合にはA社の糸よりお選びいただく必要があります。もしB社の糸で他の色を選んでしまうと風合いが変わってきますので、その場合、風合いを合わせるにはA社の糸を別注で染める必要が出てきます。

また、この糸に限ったことでは無いのですが糸メーカーで備蓄している糸が以前より少なくなってきていて、在庫切れしていることが多く、納期には余裕を持って発注をお願いします。

最後に

今回はリブの中でも“ 糸 ”に着目してお伝えしてきました。リブは他の資材より少し手間が掛かりますし、時間が掛かるののも事実です。しかし、洋服の衣装性を向上させるには、なくてはならない存在です。今回のお話がリブの発注のお役に立てればと嬉しいです!

ご不明点や作ってみたい横編みなどございましたら各営業担当にでご相談ください。

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小倉洋司
リブ・アドバイザーの小倉です。
付属屋営業一直線で、最近はリブ特にDDWという軽量ポリステル糸を
使っらリブが得意です。付属のことなら何でもわかりますが、中でもリブについては得意中の得意ですのでお任せください。

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