ドットボタンのキャップが見えないのはなぜ?
こんにちは。
クロップオザキ社長の尾崎です!
夏休みも終わり、休みモードから抜け出せたでしょうか。当社では19日、20日と休み明け、いきなり10月から始まる来期へ向けての営業合宿を行い、一気に通常モードに戻りました!
さて、今回ご紹介するのは、ドットボタン(ホック)です。ドットボタンは4つのパーツからなっていて、機械を使って打ち付けます。通常キャップと言われる部分が表に出てくるのですが、それが出てこない使い方があります。それをご紹介します。
カクシドット仕様とは?
今回紹介するのは、通常、表に出てくるキャップが出てこないタイプです。我々は「カクシ(隠し)ドット」と言っています。
カクシドットの仕様でボタンをはめると、表側の前立て部分には何もないようになりますので、スッキリしたデザインになります。このような仕様はブルゾンの仕様の他にもポケットのフラップにもよく使います。
カクシドットはどのようになっているのか?
通常縫製の工程では一番最後にドットボタンを打ち付けます。一方、カクシドットは前立て部分を縫い上げる前に、内側にキャップの代わりになるカクシ用のキャップを使って打ち込み、その後、縫い上げています。なので、縫製の途中でドットボタンを打つ必要があるのが、このカクシドットの特徴です。また、上前のボタンが取れてしまったので修理して欲しいと言われても、修理が大変なのもこのカクシドットです。
カクシドットを使うときの注意点
カクシドット仕様にするときに注意しなければならないことがあります。それは、パッキンと言われる人為的に厚みを持たせるパーツを上前に使うことです。パッキンは通常下前に使うのですが、カクシドットの場合、生地の重なる枚数が少ないところにドットを打つことになるので、パッキンを入れないと、使用している内に生地が切れてしまうトラブルになりかねないのです。なので、カクシドットの仕様の場合は上前にも必ずパッキンを入れる必要があります。例外として1枚でも厚い生地の場合は入れなくてもいいケースもありますが、ほぼそのようなケースはないです。
まとめ
ドットボタンにもキャップ出ない仕様というのがあるんです。キャップのデザインやメッキの色でデザイン性を出すのもファッションですが、敢えてそれを使わず、何もないように見せるのもひとつのファッションです。いろいろな仕様を試してみてください。くれぐれもパッキンは忘れずに!
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尾崎博之
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