品川女子学院 特別講座レポート【最終回 12/20】

公開日: : 最終更新日:2022/01/13 未分類, 日々のこと

こんにちは。

クロップオザキ  マーケティング・新規開発部の野崎です。

今回は、9月より4回にわたって行わせていただいた《品川女子学院 特別講座》最終回の様子をレポートいたします。

前回の様子はこちら↓

品川女子学院 特別講座レポート!【第3回 11/30】

いままでの流れ

第1回の講座では、とにかく付属(アパレル資材)に触れて、種類の豊富さや素材の違いを楽しんでもらいたいという目的で、ボタン・ファスナーについての講義やクイズ、ボタンでブローチを作るワークショップを行いました。

第2回では服装の歴史や、アパレル業界の現状と課題をお話し、後半は、これからの時代を考えたアパレルブランドってどんなブランドだろう?という観点から、個人ワークを行いました。

そして第3回では、似たような考え方を持ったメンバーでチームを編成し、グループワークを行いました。

「オリジナルブランドを作ってみよう」というテーマで、何か(アパレル以外でも)社会課題を解決できるようなブランドを考えていただきました。

 

プレゼン発表

最終回は、第3回で考えたアイデアをもとに、チームごとにプレゼン発表を行いました。

グループワークの段階から面白いアイデアがたくさん出ていて、どのような発表になるのか とても楽しみにしていました。

当日生徒の皆さんの発表を聞いていると、アイデアと発表のクオリティの高さに驚いたので、こちらの記事でも紹介させていただきたいと思います。

&U(アンドユー)

&U(アンドユー)は、売る人も買う人も笑顔になれるようにと考えて生まれたブランドです。

ロゴデザインは、そのコンセプトを反映させ 笑顔を入れたデザインになっています。

&Uを考えた生徒の方々は、土台となる素材に、自分でオリジナルのリボンやボタンをつけることで、愛着が湧いて長く大切に使ってもらえるのではないかと考えました。自分で取り付けるパーツは廃棄となる服から使用することで、廃棄物を減らすという目的もあります。

オーダーしたものを縫い付けてもらう方法もあれば、店舗に行って、自分で縫い方を教えてもらいながら作ることもできる仕組みにしたいと考えているそうです。

一から作るとなると、初心者でもできるかな?と不安になってしまいそうですが、廃棄物を使って誰でも楽しめるような簡単なアレンジを楽しむことを提案されていて、面白いなと感じました。

a=ge (オールジー)

a=ge(オールジー)は、All gender 、All ageを組み合わせた言葉で、誰でも等しくファッションを楽しんでほしいという想いを込めてブランド名を付けたそうです。

マーケティングではターゲットをなるべく狭くして考えることが基本的な考え方なので、全ての方に向けて、という発想が逆に斬新で面白いと感じました。

考えてくださった生徒の方が、「キラキラしたものが好き」ということで、キラキラした宝石のようなものが付いた小物アイテムを展開したいと発表されていました。

キラキラしたもの、というと女性ものが多い印象ですが、店舗の雰囲気を男性も入りやすい店内にすることで、ジェンダー問わず購入しやすくしたいと考えていて、今の時代に合った発想だなと感じました。

ほどきもの

ほどきものは、「ほどく」と「きもの」を掛け合わせた造語で、古い、少し破れてしまった、もう着ないなどの使われなくなった天然素材の洋服や着物をほどいて再活用するアイデアです。

特別講座でお話しした内容から、服の大量廃棄問題、マイクロプラスチックの流出問題に着目し、このアイデアを思い付いたそうです。

洋服の生地と和服の生地を組み合わせたバッグやパーカーなどを考えられています。

丁寧で見やすいスライドと、分かりやすい話し方が印象的でした。
コンセプトのイメージが伝わりやすいブランド名も素敵です。

楚々

楚々は、「自分たちの世代が普段着として着物で街を歩くと変な目で見られているような気がする」という声から、和服も普段着として楽しめる世の中にしたい!と考えて生まれたブランドです。

日本の文化を知らない人日本人も多いので、日本文化として着物を継承していく、という目的があります。

若い人にも、着物を堅苦しいと思わず、普段着として着てもらうにはどうしたらよいかを考えた結果、和服と洋服が組み合わさったデザインを考えられていました。

また、Instagramを活用して広めていく、ということを話していました。

和服と洋服が組み合わさったお洒落な服ができたら、写真映えして広まっていきそうだなと感じました。

mio-mom (ミオマム)

mio-momは、母乳バンクの資金・母乳不足を助けたいという想いで考えらえたブランドです。

母乳バンクの存在を私も知らなかったのですが、

母乳バンクとは、母乳が出なかったり、お母さんがいない赤ちゃんのために、母乳を寄付する仕組みのことです。母乳バンクの資金不足等の課題を知った学生の方々がアパレルを通して解決できる方法はないか?と考えました。

子育てのためのグッズを販売することも良いと思うのですが、それだけではなく、「お父さん」「保育士さん」「育児が終わり支援したいと思っている方」などターゲットごとにアイテムを展開していくアイデアが面白いと感じました。

また、mio-momとしてイベントを開催し、お母さん同士の横に繋がりを作るというアイデアも、子育てへの不安解消にもつながり、母乳バンクの知名度UPにもつながるため、良いなと感じました。

チカチック

チカチックは、特別講座第2回目の時にお話しした「ラナプラザの悲劇」に関心を持った生徒の方々が、労働条件・労働環境を改善する目的で考えたブランドです。

食料品でよく見かける「フェアトレード」をアパレルでも導入できないかと考えられていました。

真面目なテーマに対して、チカチックはターゲットが斬新で、発表のときも笑いがある素敵な発表でした。推しのためならお金をたくさん使うという点から、ターゲットを「アイドルオタク」に絞り、

アイドルが服ができるまでの流れを紹介する動画をつくってUPしたり、販売するアイテム(フェアトレードで値段が一般より高い)に付加価値としてアイドルのトレカや応募券を付ける、

利益の一部でコンサートを開催する等を考えていました。

アイドル側としても好感度が上がりそうですし、フェアトレードという価値を消費者に感じてもらうのが難しくても、アイドルと協力して+αの価値を付与するという意味でも面白いなと感じました。

まとめ

ブログでご紹介した内容は簡単な要約のみでしたが、生徒の方々ののプレゼンでの堂々とした様子や、アイデアの面白さに感動しました。素敵な機会をいただき、本当にありがとうございました。

私たちも勉強になることが多くあり、刺激を受けた4日間でした。

また業界内にいると出てこないようなアイデアも多くあって、業種・年齢問わず意見を聞いてみるって大切だなと改めて思いました。

今回一緒に取り組んだ内容が、これからの時代を担う学生の皆さんの中でも、少しでも役に立てることがあったら嬉しいです。

品川女子学院の特別講座レポートは以上となります。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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Yuka Nozaki

営業2部1課
スポーツファッションサポーターの野崎です。
2018年新卒で入社しました。
お客様に、ものづくりがもっと楽しくなるような、付属の魅力を伝えられる営業になれるよう、日々勉強をしております。
休日は絵を描いたりやピアノをして過ごしていて、自分自身も何かを作ることが大好きです。皆さまのお役に立てるよう、精一杯頑張ります!
どうぞよろしくお願い致します!
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