今年の秋冬はメタルボタンが来る!?
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最終更新日:2018/12/04
ボタンのこと, ネットショップのこと, 付属のこと, 流行のこと
こんにちは。クロップオザキの尾崎です!
ここ1年、中一の息子が入った野球チームのグランドがあるので、埼玉県までよく行くようになりました。私は千葉県出身なのであまり馴染みのなかった埼玉県ですが、この1年でグッと近づきましたね!日曜日も行ってきましたが、夕日がいつも綺麗です。
今回紹介するのは、メタルボタン。1月にイタリアで行われたPitti Uomoというメンズファッションの秋冬展示会。ここに行ってきたスタッフの報告によると、ジャケットにはメタルボタンが結構付いていて、流行のひとつという報告でした。ということで、この秋冬に来そうなメタルボタンについて紹介します。
メタルボタンとは?
メタルボタンとは、金属製のボタンのことです。想像しやすいのは学生服やブレザーについている金ボタンです。メタルボタンにはその製法の違いによって種類が分かれます。
- カブセボタン:これは学生服の金ボタンがこれです。金属の板をプレスして形や柄を表現しますが、上のパーツと下のパーツに分かれ、2つを組み合わせています。中が空洞なので、見た目より軽いのが特徴です。
- ダイキャストボタン:ダイキャストはキャストと言われる合金を溶かし、金属の型に流し込んで作成したボタン。カブセとは違い、金属が詰まっているので重厚感があります。逆に重くなるので、厚みのあるものより、薄すめの形状が多くなります。
- ラバーキャスト:ラバーキャストはダイキャスト同じ製法ですが、型が金属ではなく、ゴム型を使います。ゴム型は金属型より安価なため、オリジナルの型でもリーズナブルな初期費用で作成できます。また、原型を作ってそこにゴムを流し込んで型を作るため、ダイキャストよりも複雑な形状のボタンが作れます。
- プレスボタン:金属の板をプレスして型抜き・柄押しをして作るボタン。一枚の板を圧して作成するので、形状のバリエーションは多くはありません。4つ穴など表穴のボタンが多いです。
- ABS樹脂ボタン:このボタンは実際はメタルボタンではなく、メタルボタンのように見えるプラスチックボタンです。ABS樹脂はメッキが可能なので、中身はプラスチックで見た目はメタルというのが可能なのです。ABS樹脂ボタンは軽いのが特徴です。ボタンのたくさん付くシャツや、ニット製品などにも軽いので使用可能です。
メタルボタンの色はどうなっているの?
メタルボタンの色はメッキ加工でつけます。ゴールド、シルバーに加え、アンティーク調のゴールドやシルバー、つや消しの色、ブラック系、ブラウン系のメッキもあります。メッキの色の違いでボタンの見え方が大きく違うのもメタルボタンの特徴です。わざとサビさせたような色にしたものもあります。
メタルボタン使用の注意点
メタルボタンの使用上の注意が何点かあります。以下の点にご注意ください。
- 高温多湿の状態で長時間保管するとメッキが変色してしまう可能性が有るので、そうのような状態で保管しないようにしてください。
- ウールなどの獣毛・麻・綿製品に使用されている染料や漂白剤などから発生するガス等により、ビニール袋に密封しているとメッキを腐蝕させてしまうことが有りますので、輸送時はご注意ください。
- 金属品などとの摩擦や衝突によるメッキ剥離にご注意ください。
- 洗濯表示に付きましては必ず「塩素漂白剤不可」にしてください。
- 縫製時に製品加工を施す場合、ボタンは必ず製品加工後に縫い付けてください。
特にメッキの腐食に対応するためにクリア加工を行うことをお勧めします。
まとめ
この秋冬に流行の予感のするメタルボタン。メタルボタンと一口に言ってもいろいろな種類やメッキがあり、バリエーションは豊富です。生地やスタイルに合ったボタンを選んでみてくださいね。カッコいい洋服になること間違いなしですね!!
メタルボタンのネットショップでの購入はこちらから。
その他のお問合せはこちらから。

尾崎博之

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