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わたしのすきなもの /「他人の顔」

2017/10/4更新

こんにちは

おはようございます

こんばんわ

管理業務サポーターの宇野です。

アパレルメーカーのスタッフさんの感性を刺激するモノ・コト・ヒトをご紹介するという趣旨の当ブログ。

今回は、勅使河原宏監督の映画『他人の顔』をご紹介します。

 

化学研究中の事故によって顔に火傷を負った男が、精巧な仮面を作り他人の顔を手に入れることを思いつく。

人間にとって顔とはいったいどういうものなのか、について繰り広げられる男の矛盾した葛藤と思考が悲劇と喜劇を繰り返す。
世界全体を仮面としてしまうような 草月流家元テシガハラ(テシガワラではない)監督のロマンティックな実験作。

カテゴライズするのが難しい作品だ。
包帯で目、鼻、口以外の全てを隠した男がスーツ姿で、帽子を目深にして歩くシーンの奇妙さはホラー的。まるでエレファント・マンか犬神佐清かといった佇まい。

一方、磯崎新によるクリニックのインテリアデザインが極めてSF的だったり、情愛的なシークエンスが有ったりと多様な要素がある。

なのに全体を通してみると普遍性というか微かなユーモアすら漂わせ、娯楽映画としても見事な水準を保っている。

冒頭、大勢の人々の顔が映し出される画面に重なって流れる武満徹の音楽も素晴らしい。
優雅なワルツ調の主題曲が作品全体のトーン・・・圧倒的な緊張感とある種の余裕というか優雅さをも感じさせている。音楽と、この時代の東京の風景が共鳴する。

「The Face of Another」 のタイトルで海外で公開された当時、
外国の人々は、東京という極東の不思議な都市が魅せる光景に惹きつけられただろうと想像する。
当時の前衛の人々の作品は今でも通用する何かがある。1960年代の東京のモダンさが伝わってくる映画である。

この傑作は、多くの若い人たちに見られるべきだと思うし、個人的に「TSUTAYA発掘良品」に推薦したい一本。

 

次回は ジャン・リュック・ゴダール監督の映画「軽蔑」を取り上げます。

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宇野圭助

宇野圭助

管理業務部 総務経理課株式会社クロップオザキ
わたしのきらいなもの//午前十時/目が覚めること/仕事の打ち合わせのコーヒー/駅の人混み/吸殻/シアサッカー生地/コンチネンタル・ブレックファスト/プル・オーバーのシャツ/作り話/ウィスキー/男のロング・ヘアー/物音/長編小説/マトン/インスタント・リプレイ/午後七時/とりあえず/Cマイナー/カクテル・パーティ/雨の降り始め/鈍感/アーティ・チョーク/自分のことを書く人間

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