特定芳香族アミンってなに? 不使用宣言書とは??
2015/9/17更新
皆さん、こんにちはー!
カジュアルファッション・サポーターの小島です。
今年の秋の気候は、9月が吹っ飛んでしまい10月の陽気になってしまっていますね(笑)
お盆までの例年にない異常な猛暑が嘘のように涼しい日々、さぞ皆様も快適な毎日をお過ごしかと思います。
今秋もオシャレをしてみませんか~!?
今、業界では、2016年4月1日施行の「有害物資を含有する特定芳香族アミン規制」に関する話題で持ちきりかと思います。
当社でも、これに対する情報収集や書類作成に動いています。
そもそもなぜ規制されるかというと、、、
芳香族アミン*の中で人体に有害(発がん性)の疑いがある、特定芳香族アミンが生成する可能性があるからです。
日本で規制されるのは、24物質が対象になっています。
アゾ染料、顔料(発色する為使われる染料)が化学変化によって、皮膚表面や人体内の酵素の作用で還元分解され、特定芳香族アミンを生成する可能性が有るためだそうです。
染料のみが規制対象になっています。
この特定芳香族アミンは、ホルマリンのように空気移染はないそうです。
また、今のところ衣服着用からのがん発症の実例確認は、世界的にもされてないそうです。
ちょっと安心しましたね。
縫製やテキスタイル等の現場の人たちを、発ガン性物質から守るために作られた法律とも言われているそうです。
まとめ
という訳で、法施行後は、ホルムアルデヒト(ホルマリン)の規制と同じく、店頭から抜き取り検査等が行われるという事なので、十分な管理が肝要かと思います。
その管理の一環として、特定方向族アミン24種が検出される可能性のあるアゾ色素(染料)の不使用宣言書を取得するように進めています。
国内では、ほぼそのアゾ染料は使用されていないと思われますが、規制がうるさくなる前の昔の染料を使用したりすると危ないです。もし古い染料をお持ちでしたら、さっさと捨ててしまいましょう!
勘違いしないで欲しいのは、アゾ染料がすべてダメという訳ではありません。一般の染料の60%はアゾ染料なのです。その中の5%ほどの染料にこの特定芳香族アミンを生成するものがあるということです。
詳しくは、染料メーカーにお問合せください。
カケンテストセンターによる情報はこちらから。
*注 芳香族アミン・・・ベンゼン核を有するアミン、NH2が結合したもの
小島千夏子
お客様のファッションテイストに合いそうなファッション資材をお届けして、気が付けばキャリア20年以上になっていました!
繊維製品品質管理士(TES)の資格を取得し、これからもお客さまへ商品と共に、安全&安心をお届けしたいと日々頑張っております。 何でもご相談くださいませ。
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