今さら聞けないファッション資材 ~バイアステープ~
公開日:
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最終更新日:2018/12/04
今さら聞けないファッション資材のこと, ネットショップのこと, 付属のこと, テープ・リボン・コードのこと
こんにちは。クロップオザキの尾崎です!
日曜日にゴルフに行ってきました。クラブハウス前の写真がこれです。
まるで外国のようですが、日本です。木とクラブハウスの間に見えるのは富士山!とってもいい景色でした。このゴルフ場のお話は私のブログに書きましたので、もしよろしければこちらからどうぞ!
先週に引き続き「今さら聞けないファッション資材」シリーズです。今回取り上げるのはバイアステープ。なぜこのバイアステープを取り上げるかというと、昨今のジャケットの流行に関係があります。アンコンジャケットというのがここ数年の流行です。そのアンコンジャケットに利用されることが多いのが、このバイアステープなのです。
アンコンジャケットとは?
まず、流行しているアンコンジャケットとはなんでしょうか?
アンコンジャケットとは、アンコストラクテッド(un-constructed)ジャケットの略で、肩パット、裏地、芯地を極力使わずに、ソフトに仕立てたジャケットのことです。テーラードながらカジュアル感が増し、オンでもオフでも着こなせるのがこのアンコンジャケット。以前は春夏もののジャケットに多かったですが、最近は秋冬ものでもアンコンジャケットが多いです。
バイアステープとは?
ここでアンコンジャケットから離れ、バイアステープについてお話します。バイアステープは織物の生地を斜め45度に細幅にカットし、テープ状につなぎ合わせたテープです。なぜ斜め45度なのでしょうか?織物の生地なのでストレッチの糸が入っていない限り、生地を左右上下に引っ張っても基本的に伸びません。しかし、斜め45度に織物をカットすると斜めに生地が引っ張られるので、少し伸びるようになります。この少しの伸びが大事で、カーブのついた場所を縫うのに必要なのです。バイアステープがよく使われるのはパンツの前立て裏側。写真のファスナー横の白いテープ部分がバイアステープ。生地端のほつれ防止と綺麗に仕上げるために使われています。
ちなみにバイアステープは好みのサイズ、仕上げ方法にて納品します。サイズは1mmピッチで加工できます。仕上げ方法もただバイアスにカットしただけのフラット(ミシンにラッパを付けて縫製用)や、両折れと言って、両サイドを折ってあるもの。これは2つ折りにして縫います。だいたい上がりが5mmとか6mmとになることが多いので(上記写真の幅)、フラットだと20~24mmとか、両折れだと12mm両折れがよく使われます。詳しくは弊社営業もしくは、下記のお問合せにご質問下さい。
アンコンジャケットとバイアステープの関係は?
では、アンコンジャケットとバイアステープはどう関係があるのでしょうか?
アンコジャケットの背中心やフロントの見返し、アームホールの縫い代隠しにバイアステープが使われることが多いのです。縫い代の生地を多めに取って、そのままその生地を折ったり、巻いたりしてほつれ止めすることや、ロックミシンで糸で止めることもありますが、バイアステープを使うことで仕上りが綺麗になる+デザイン的にも使えるのです!
ちなみにストライプの生地をバイアスにカットするとストライプは斜めになります。
まとめ
流行のアンコンジャケットにバイステープでデザインアクセントを付けてみてはいかがでしょうか。着てしまうと見えない部分ですが、ハンガーに掛けているときの見栄えが格段によくなります。今年の秋冬ジャケットに使ってみてはいかがでしょうか?
ネットショップでのテープの購入はこちらから。
*バイアステープはネットショップにはなく、バインダーテープになります。
バイアステープのお問合せはこちらから。
尾崎博之
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