サスティナブルなファスナー!「Green Rise」「NATULON」のご紹介
こんにちは!
スポーツファッションサポーターの野崎です。
最近、繊研新聞を読んでいると「サスティナビリティ」という言葉をよく目にします。「サスティナビリティ」とは、「持続可能な」という意味です。
最近では、環境において「エコ」と同じような意味で使われがちですが、本来は「環境以外にも経済や社会において『持続可能性』を考えて行動していく必要がある」という意味があります。
この1年ほど、アパレル資材メーカーの展示会に伺うと、必ずと言っていいほど「サスティナブル」な資材を取り扱っています。
サステイナブルYKKファスナー
「うちのブランドもサスティナブルを取り入れていきたいけど、何から始めれば良いのか分からない」「サスティナブルな資材って何があるの?」とお探しの方に!今回は、「サスティナブル」なYKKファスナーを紹介させていただきたいと思います。
GreenRise
GreenRiseは、従来のファスナーで使用する化石燃料のうち、30%を植物由来の材料に置き換えた、CO2の排出量を削減できるファスナーです。
通常、ファスナーに使用しているポリエステルは、エチレングリコールとテレフタル酸で形成されています。
従来ならエチレングリコールもテレフタル酸も化石燃料から作るのですが、GreenRiseファスナーは2つのうち、エチレングリコールを、サトウキビから砂糖を作る時にうまれる副産物の廃糖蜜(はいとうみつ)から生成することで、ポリエステルの30%を植物由来の材料に置き換えています。
GreenRiseのアイテム展開は現在サイズ5のコイルファスナーのみですが、色展開はYKKのカラーカードに合わせてご用意しております。
エコマークにも指定されている商品で、最近は問い合わせも増えてきているとのことです。
通常のコイルファスナーより納期が掛かりますので、発注の際はご注意下さい。
NATULON
NATULONは回収されたペットボトル等をリサイクルしてつくった環境配慮型のファスナーです。
リサイクルにも数種類ありますが、NATULONファスナーは、その中でも「ケミカルリサイクル」と「マテリアルリサイクル」の2種類あります。
ケミカルリサイクルNATULONファスナー
ケミカルリサイクルのNATULONファスナーは、回収したペットボトルや衣服等のPET製品を粉砕した後、化学的に分解してジメチルテレフタラート(PETの原料)に戻し、その原料をポリマー化して、ファスナーを作るための再生ポリエステル糸をつくります。
そのため製造過程で不純物を除去することができ、石油から製造される一般的なファスナーと同等な、高純度のポリエステエルを得ることができます。
マテリアルリサイクルNATULONファスナー
それに対し、マテリアルリサイクルのNATULONファスナーは、回収したペットボトルを化学的に分解するのではなく、ペレット状(粉砕したフレークを加熱融解して細かい粒にした状態)にし、その状態から再生ポリエステル糸をつくります。
最終的にでき上がった製品もリサイクルできるようにしたい場合は、「ケミカルリサイクル」のNATULONファスナーがおすすめです。
コイルファスナー、ビスロンファスナー、金属ファスナーと、一般的なファスナーはNATULONタイプもお取扱いしています。その中にも、コイル、ビスロンのエレメント(務歯)部分までリサイクル品を使っているかどうかなど種類がいくつかあります。
また、NATULONは色展開が少ないため、詳細は弊社の営業までお問い合わせください。
※再生材を使用しているため、通常品と演色性が異なりますのでご注意下さい。
まとめ
今回は、YKKファスナーの中でも最近問い合わせが増えてきている「サスティナブル」なファスナー、GreenRiseとNATULONをご紹介させて頂きました。
サスティナビリティに関するお話しは、こちらの記事でも書いておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。
お読みいただき、ありがとうございました!
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Yuka Nozaki
2018年新卒で入社しました。
お客様に、ものづくりがもっと楽しくなるような、付属の魅力を伝えられる営業になれるよう、日々勉強をしております。
休日は絵を描いたりやピアノをして過ごしていて、自分自身も何かを作ることが大好きです。皆さまのお役に立てるよう、精一杯頑張ります!
どうぞよろしくお願い致します!

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