ダウンと中綿の違いと特徴について、ダウンに近い粒中綿について

こんにちは!カジュアルファッションサポーターの野崎です。

最近とても寒いですね。私は最近防寒対策に、お腹と背中に貼るカイロを貼って出社しています。それでも寒いです。それに対して飼い犬のちゃちゃまるくんは、毎朝5時から、るんるん散歩に出かけています。

 

躍動感のある1枚(笑)毛があるから暖かいのだろうか・・・。うらやましい・・。

 

ヒトは恒温動物なのに体温を維持できるようなふわふわの毛がない!ならば暖かい服を着るしかない!ということで、今回は、寒い季節の味方!あったかブルゾンに使われている資材についてのお話です。

 

「中綿」や「ダウン」のお悩み

アパレル業界で服作りに携わっていると、冬物ブルゾンで保温性を高める資材と言えば、「中綿」「ダウン」が浮かびあがると思います。

 

しかし、それらを使っていながら、こんなお悩みはありませんか?

  • 中綿だと扱いやすいが、ダウンのような嵩(かさ)が出ない
  • ダウンだと洗濯など取り扱いが難しい
  • ダウンは生地からダウンが吹き出してしまう
  • エシカル消費・アニマルフリーが話題になっているため、ダウンになるべく近い機能性の中綿が欲しい

そんなお悩みを解決できる資材、それが最近注目を浴びている、「粒中綿」です。

 

「粒中綿」とは何なのか?「ダウン」や「中綿」とは何が違うのか? それをお伝えする前に、まずは定番として使われている「ダウン」と「中綿」についてお話しをしたいと思います。「ダウン」も「中綿」も使用目的は同じで、製品に保温機能を与えるための資材です。

 

ダウンとは

ダウンとは鳥の肌の表面を覆っているボール状のふわふわした毛(羽毛)のことを指します。主にアヒルやガチョウなどの水鳥からいただいて使用しています。

ダウン
水鳥の中でもよく使われているアヒル

 

一般的にはダウンジャケットなどの衣料品に使われる場合、ダウン100%ではなくフェザー(鳥の羽根)を混ぜて、嵩を増しているものがほとんどです。これらを混ぜるのは嵩を増して繊維の間に空気を含ませることで保温性と吸湿性を上げています。これはデッドエアーといって、衣服内に空気をため込むことで、魔法瓶のような断熱層を作り熱が逃げるので防ぐことで保温性を高めています。

恒温動物の鳥が空を飛び、冷たい風に当たっていながら体温を維持できるほどの保温性があるのですから、化学繊維と比較するとその保温性は抜群です。

しかし、ダウンを使って製品を作る場合、工場にダウン用の設備が必要です。服の表地と裏地の間にダウンパックという袋を作り、その中にホースのようなものでダウンを注入していきます。そのため、ダウンを入れる専用の機械やダウンを肺に吸い込まないための防護マスクが必要になります。

中国のダウン工場

写真右上に見える大きな機械の中にダウンが入っていて、製品にホースで注入しています。そして、写真左にあるハカリに載せ重さを確認をしていきます。実際に見学をさせていただくと、少しの風でもダウンが舞ってしまい、縫製には技術が必要だと感じました。

 

また、一般的に中綿と比較してダウン自体の価格も縫製工賃も高く、コストが上がってしまうことが難点です。

まとめると、ダウンは嵩が大きく、ボリューム感があり、保温性・吸湿性に優れています。一方で、ダウン自体のコストが高く、手間・設備が掛かるので中綿よりもコストアップになるのが「ダウン」なのです。

 

中綿とは

中綿とは、主にポリエステルなどの化学繊維やキュプラなどの植物からできる再生繊維でできている人工的に作成した綿(わた)のことです。

中綿

一般的な中綿はシート状になっていて、用途に応じて厚さを選択します。中綿は○○g(グラム)というように平方メートル辺りの重さで表し、重さが増えれば厚さも増します。生地と同じように裁断して縫製をすることができるのが特長で、ダウンに比べ、縫製の手間は格段に省けます。

薄めの中綿30g

 

厚めの中綿180g

しかし、厚みを選べとはいえ、ダウンと比較すると嵩が小さく、吸湿性が低いことが難点です。

まとめると、「中綿」はダウンに比べコストは格段に低くできますし、扱い方も簡単になります。一方で、ダウンに比べると保温性や吸湿性には劣り、嵩も大きくしようとすると厚い中綿を使用しないといけないため重くなります。

中綿については、社長のブログでも紹介しています。中綿のさらに詳しい内容はこちらから。

 

「ダウン」と「中綿」どっちを使えばいい!?

では、「ダウン」と「中綿」のどちらを使うのがいいのでしょうか。これは、両方の特徴を知った上で、コスト、機能、デザインを考慮して選択することになります。しかし、最近はユニクロのダウンジャケットなど安価なダウンも増えダウンジャケットの価格は下がっていますが、ダウンに関する工場の工賃や材料は上がる一方です。しかし、中綿では前述したようにダウンほどの機能がありません。どっちかを選択するのか悩ましくもあります。

 

そこで登場したのが「粒中綿」です。

粒中綿

粒中綿はまさに、「中綿」と「ダウン」の中間、両方の特性をうまく組み合わせた資材なのです!次回はようやくこの、「粒中綿」の特徴・使用の注意点などをご紹介していきます。

次回の粒中綿のお話はこちらからどうぞ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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野崎有花

野崎有花

カジュアルファッションサポーターの野崎有花です。
2018年新卒で入社しました。
お客様に、「クロップに頼んでよかった!」と思って頂けるような
営業になるため、日々勉強しています。
プライベートでは、絵や写真やピアノなど芸術分野が大好きです。
どうぞよろしくお願い致します!

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