天然素材のボタンにはない、カッコいいプラスチックボタン
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最終更新日:2018/12/04
今さら聞けないファッション資材のこと, ボタンのこと, 付属のこと
こんにちは!クロップオザキの社長の尾崎です。
週末は福島県の小名浜まで行って来ました。天気は雨も降られましたが、大したことなく、美味しいご飯にお酒を堪能。そして、芝刈りも(笑)仕事ですよ!
さて、今日のお話はポリエステルボタンのこと。ポリエステルボタンと言えば、ユリア樹脂ボタンに並ぶ、プラスチックボタンの2大原料のひとつ。どうしてもポリエステルボタンと言うと、天然モノより安モノと見られがちですが、そうでないものもあります。今回はそんなポリエステルボタンをご紹介。
ポリエステルボタンのイメージは?
ポリエステルボタンと言うと、まず思い浮かぶのが、貝ボタンを真似た貝調ポリエステルボタン。Yシャツに使われているので、一度は見たことがあると思います。ポリエステルボタンというと、今挙げた貝ボタンのイミテーションだったり、水牛やナットと言った天然素材のイミテーションだったりと、天然モノがあってのボタンというイメージ。天然モノが上で、ポリエステルは下と言う印象があります。事実、天然モノの方が高価なものが多いので仕方ないのですし、コストを抑えるためにポリエステルボタンを作っているところもあるので、そのイメージはごく自然なものなのです。
ポリエステルボタンならではのボタン
しかし、ポリエステルにもカッコいいボタンもあるのです。最近、イタリア製のジャケットによく使われているのがこんなボタン。貝ボタンように見えますが、これはポリエステルボタンです。しかも天然モノのようにボタンひとつ一つの柄が違います。これは斜め切削と言って、何層かにした板状のポリエステルの原料を斜めにタブレット状(円筒の碁石型)に取り、ボタンの形に削っています。こういう柄は貝ボタンにはありそうでないので、ポリエステルならではなのです。
次にこれ。これは少し透明感のある水牛ボタンのようなボタン。水牛と貝が混ざったようなデザインですね。これもポリエステルならではです。カッコいいですよね。
次にこのジャケットのボタン。
ボタンをアップにすると、ネイビーのボタンが付いています。しかし、ただのネイビーではなく、縁のあたりが若干、白っぽくなっています。これは染め落としと言って、一度染めたボタンを洗いを掛けて少し染料を落としているのです。独特の味が出ています。これもポリエステルボタン。
他にもサンプル帳を見ると、染め落としだったり、貝調ですが貝にはないデザインだったり、天然モノでは表現できないカッコいいボタンが結構あるのです!
用途的にポリエステルボタンの方がいい使用例
用途的に天然モノよりもポリエステルボタンなどのプラスチックボタンを使った方がいい場合もあります。それはボタンの強度を求めるとき。よく洗濯するYシャツやユニフォームなどは貝ボタンよりポリエステルボタンなど強度のあるボタンに変えた方がいいです。割れにくいボタンについては、以前、ブログを書きましたので、そのお話はこちらから。
また、最近流行の家で洗濯できるウォッシャブルジャケットなんかも、取り扱いやすさからポリエステルボタンなどのプラスチックボタンがいいですね。
まとめ
ポリエステルボタンでもカッコいいボタンがあることを紹介してきました。また、用途によって天然素材のボタンよりポリエステルボタンなどプラスチックボタンを使用した方がいいこともあります。ポリエステルボタンだからと思わずに、デザインや用途に合わせて、選んでいただければと思います!
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尾崎博之

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