貝ボタンの高瀬と白蝶って何が違うの?~今さら聞けないファッション資材辞典~
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最終更新日:2018/12/04
今さら聞けないファッション資材のこと, ボタンのこと, ネットショップのこと
こんにちは。社長の尾崎です。
小学生の夏休みも最終週。みんな宿題やったかな~?私は今でもそうですが、ぎりぎりにならないとやらない性質です。ウチの子供たちもその類です。血は争えない~。ちなみにそういう人たちを英語では「a last minute person」と言います!
さて、今日のお話は「今さら聞けない」シリーズの貝ボタン編をお伝えします。貝ボタンは、その原料になる貝の種類により、色や光沢が異なります。一番よく使われるのが高瀬貝という貝を使った白っぽいボタンです。同じような白色で白蝶貝というのがありますが、高瀬と白蝶ではどう違うのでしょうか?
貝ボタンとは?
貝ボタンは海で取れる貝を原料にしたものと湖などの淡水の貝を使ったものがあります。メジャーなのは海で取れる貝を使ったボタンの方です。海の貝で一番よく使われるのが高瀬貝、そして、黒蝶貝、茶蝶貝、白蝶貝です。変わりものでは、アワビも使われます。貝ボタンの用途で一番多いのが、シャツです。小さめのサイズ、10mm, 11.5mmがよく使われます。ポロシャツには13mmの少し大きいものを使うものもあります。
高瀬と白蝶の値段の差は?
貝ボタンの高瀬と白蝶はどちらも白っぽいボタンです。ところが、値段は同じサイズで比べると、白蝶は高瀬の3倍以上の値段がします。高瀬貝ボタンを頼みたいのに、間違って白蝶貝ボタンを頼んでしまうと大変です。なぜそんなに値段が違うのか?それは取れる原料の量が白蝶貝の方が圧倒的に少ないのと、ひとつの貝から取れる量も白蝶の方が少ないです。高瀬貝は巻き貝で、白蝶貝は2枚貝。白蝶貝は「マザーオブパール」と呼ばれ、真珠を作る母貝でもあるのです。その辺りの話は、スタッフブログで吉沢リーダーが紹介してくれています。
高瀬と白蝶の見た目の違いは?
高瀬貝ボタンは、白蝶に比べると少し黄色ぽいです。レインボー調の光沢が綺麗なボタンです。高瀬貝の場合、ボタンの裏側に少し、貝の表面の赤や緑色の殻が残っているのが特徴です。一方、白蝶貝ボタンは、高瀬貝ボタンよりもその純白度が高く、パールの母貝でもあるため、そのパール調の輝きは高瀬にはない美しさがあります。2つのボタンを並べるとその違いはすぐにわかります。高瀬貝ボタンでもポリエステルの貝調ボタンに比べれば、高級感はありますが、白蝶貝の高級感は圧倒的です。
おまけ
その他によく使われる貝ボタンで、黒蝶貝ボタン、茶蝶貝ボタンというものがあります。こちらはその名の通り、黒っぽい光沢と茶色っぽい光沢を持つボタンです。高瀬貝ボタンよりは高いですが、白蝶に比べるとリーズナブルです。
まとめ
高瀬貝ボタンと白蝶貝ボタンで同じような白っぽいボタンではなかったのですね。高瀬貝ボタンのナチュラルな風合いもいいですが、ワンランク上の白蝶貝ボタンにこだわった商品づくりはいかがでしょうか。細部へのこだわりこそが、真のこだわり~!!
クロップオザキのネットショップ 貝ボタンの購入はこちらから。白蝶貝ボタンもあります!
その他のお問い合わせはこちらから。

尾崎博之

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