ファスナーのスライダー(引き手)選びのポイント!

こんにちは。スポーツファッションサポーターの野崎です。

6月になり、雨が多い季節なりました。雨が多いとどんよりした気持ちになってしまいますが、その分晴れた日に何をして遊ぼうかとわくわくしてしまいます!

 

今回はファスナーのスライダー(引手)についてのお話です。
スライダーとはファスナーを開閉する時にエレメント(務歯(ムシ))を噛み合せたり、離したりする役目をするものです。
スライダーはファスナーの種類(メタル、ビスロン、コイル)やサイズ、デザインなどによって品番が指定されており、膨大な種類があります。

発注の際、ただでさえファスナーはよく分からないのに、スライダーなんてさらによくわからなくて厄介・・・という気持ちになっていませんか?
しかし、スライダーの種類や機能を知れば、スライダーひとつにもこだわりを持って選ぶことができるようになります!

そこで今回は、スライダーの種類、選び方についてご説明していきたいと思います!
*今回の「ファスナー」というのはYKK製のファスナーを指しています

スライダーの選び方

1. ファスナーの種類、サイズで選ぶ

ファスナーは大きく分けて、ビスロンファスナーコイルファスナーメタルファスナーがあります。

 

それぞれのファスナーには、対応するスライダーが決まっていて、メタルファスナー用のスライダーをコイルファスナーに取り付ける、などということはできません。

ビスロン用スライダー
コイル用スライダー
メタル用スライダー

上記のように使用できるスライダーの種類はファスナーの種類で異なります
また、それぞれのファスナーにはエレメントのサイズがあるので、そのサイズ毎にも使用できるスライダーが違います

No.3のファスナーにNo.5用のスライダーを取り付ける、ということはできません。

ファスナーサイズでの違い

ファスナーカタログを見てデザインだけで選んでしまうと、欲しいファスナーの種類・サイズには規格が無い・・なんてこともあります。
なので、まずは使用するファスナーの種類とサイズを確認し、それに対応していスライダーから選ぶと効率がいいです
※YKKファスナースライダーカタログ(WEB版)はこちらからご覧いただけます



2. スライダーのロック機能による分類

スライダーには開閉の際のロック機能を持つものと無いものがあります。

例えば、カバンに使われているファスナーを見てみると…

カバンに使われているファスナー

スライダーを持って開閉すれば当然開きますが、生地の部分を持って引っ張っても、開けることができます。
これはロック機能の無いスライダーを使っているからです。
すぐに物を取りたいとき、片手がふさがっているときなどに開けやすく便利です。

 

次に、ブルゾンのフロントに使われているファスナ-を見てみましょう。

こちらもスライダーを持って上下させれば開きますが、カバンについていたファスナーとは違い、生地の部分を持って引っ張っても、ロックがかかっていて開きません。

ブルゾンに使われているファスナー

ブルゾンは着用して動くため、着ている人が歩くたびにファスナーが下がってきては大変なので、ロックがかかるスライダーを使用します。

 

このようにスライダーには目的に応じたロック機能があります。

ここではよく使われている機能を厳選してご紹介したいと思います。



① オートマチックロックスライダー

引手から手を放すと自動的にロックがかかり、引手を引っ張る(持ち上げる)ことによってロックが外れます。
写真のようにテープ部分を左右に引っ張ってもスライダーは下がりません。

オートマチックロックスライダー

② ピンロック

スライダー本体の片側にピンが付いていて、カチッと溝にはめ込むとロックがかかります。
パンツのフロントによく使われていました。このロック機能を使ったスライダーは、最近少なくなってきています。

③ ノッチロック

スライダー本体の肩口にノッチが付いていて、チェーンを肩口に当てるように開くとロックします。
ファスナーを左右に引っ張ると、エレメントひとつ分だけスライダーが下がっていきます。

④ セミオートマチックロックスライダー

引手部分が下になっている時にはロックがかかります。引き手を上げるとロックが解除されます。
特徴としてはスライダーの構造でプラプラしないようになっていて、スポーツウェア、ジーンズのフロントに使われるロック機能です。

セミオートマチックロックスライダー(可動状態)
セミオートマチックロックスライダー(ロック状態)



⑤ ノンロック(自由スライダー)

ロック機能を持たないスライダー。
左右に引っ張るとスルスルとスライダーが下がっていきます。バッグによく使われるものです。

一方で洋服のフロントには向かないスライダーです。

ノンロックスライダー

 

ブルゾンやパンツのフロントであれば、ロック機能を持つスライダーを使うなど、使用箇所と用途によって使い分けができます。
ロック機能についてわかりやすい説明がYKKさんのHPにありましたので参考にしてみてください。

↓↓↓

https://www.ykk.co.jp/japanese/ykk/tech/03.html

 

ファスナースライダーの品番についてですが、実はスライダーの品番の2桁目が、スライダーの機能を表しています。
見た目が同じデザインのスライダーでも、「DADR15」であれば、「A」⇒オートマチックロック  「DFDR15」であれば、「F」⇒ノンロック の機能を持つのです。

3. 表面処理(塗装やメッキ)による分類

スライダーの表面処理(塗装・メッキ加工など)を指定することもできます(※指定できない種類もあるので詳しくはお問い合わせください)
ビスロン・コイルファスナーを発注すると、基本的にはエレメントの色と同色のスライダーが付きます。これを表面処理コード「E」(塗装)と言います。

例えば、ビスロンファスナーを使用するけど、スライダーは金属の高級感を出したい・・というときは、同色塗装でなく、表面処理をメッキ(シルバーメッキなら表面処理コード「C5」、ゴールドメッキなら「O」)で発注し、メッキがけしてあるスライダーを取り付けることができます。

コイルファスナースライダー(C5)

4. その他の分類

Q:製品にしてから洗い加工をしたいのだけど、スライダー壊れないの?

ワンウォッシュ程度でしたら大丈夫な場合もありますが、ストーンウォッシュ等の激しい洗い加工をする場合は、一般的なスライダーを使用すると壊れることがあります。
洗い加工にも対応できる品番に「GS」と付いているスライダーを使用することをお勧めします。

GSN8スライダー

 

Q:検針器対応のスライダーが欲しいのですが?

YKKスライダーカタログには検針器対応かどうかの記載もあります。
検針機対応のマークを必ず確認をしてから発注をして下さい。

検針対応マーク

【おまけ】

YKKのスライダーの中には、「オールドアメリカン」という1940~50年代のアメリカ製ヴィンテージジッパーをもとに復刻したスライダーもあります。

オールドアメリカン

デザイン性があり、魅力的ですね。



まとめ

今回はファスナーのスライダーの選び方についてご紹介させていただきました。
スライダー選びにもいろいろな選択肢があることがおわかりになりましたでしょうか。

特にロック機能は使用箇所や用途によってはクレームになりかねませんので、機能をご理解の上、発注していただきますようお願い致します。

最後までお読みいただきありがとうございます!

 

お問い合わせはこちら

 

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Yuka Nozaki

Yuka Nozaki

営業2部1課
スポーツファッションサポーターの野崎です。
2018年新卒で入社しました。
お客様に、ものづくりがもっと楽しくなるような、付属の魅力を伝えられる営業になれるよう、日々勉強をしております。
休日は絵を描いたりやピアノをして過ごしていて、自分自身も何かを作ることが大好きです。皆さまのお役に立てるよう、精一杯頑張ります!
どうぞよろしくお願い致します!

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