あまり見たことのないファスナーのご紹介 ビスロン編

公開日: : 最終更新日:2018/12/04 ファスナーのこと, 付属のこと

こんにちは!

クロップオザキの社長の尾崎です。ようやく東京も寒くなってきて、紅葉が始まりましたね。と思っていたら今日は17℃、明日は19℃まで気温が上昇するのだとか。11月末ですから暖冬ですね。アパレル業界的には寒いを冬を望みます!

 

 

さて、今日のお話はファスナーのこと。先週11月22日、世間的には「ボタンの日」で盛り上がっている中、ファスナーの勉強会を行いました(笑)今回はYKKの特殊なファスナーや新しいファスナーを紹介しました。こういうファスナーはYKKの展示会に行くか、我々のような付属屋が紹介しないとお客様には知ってもらえません。そこで、今回、勉強会で紹介した特殊ファスナーの一部を紹介したいと思います。特に今回はビスロンの特殊ファスナーを紹介します。

 

黄色のファスナーは一般的なビスロン

 

11/22の勉強会の様子

 

METALUXE(メタルックス)

まずはメタルックスです。これは新しいファスナーではなく、結構前から存在していますが、あまり使われているのを見たことがないので、今回取り上げました。

このメタリルックスはビスロンファスナーでありながら、金属ファスナーのエレメント(務歯)のように見えます。一見金属ファスナーのようですが、軽量というのが特徴です。軽量なので、薄い生地や伸びが心配なニットにも使用可能です。ゴールド系、シルバー系、ブラック系と6色あります。ファスナーだけでもカッコ良さがあります。

 

METALUXE(メタルックス)高輝度タイプ

同じメタルックス ですが、高輝度タイプといって、カラフルな色を取り揃えたファスナーです。メタリックブルー、メタリックピンク、ライトグリーン、パープルなど、メタリックですがポップでカワイイ色目を取り揃えています。ファスナーだけもかなりインパクトがあります。

 

 

METALUXE(メタルックス)箔転写タイプ

次に紹介するのはメタルックスの箔転写タイプ。エレメントに箔を貼ることにより、より光沢のある金属調が表現されています。高級金属ファスナーのエクセラのような輝きですが、エクセラより光沢が出ていて、美しいです。つや消しタイプもあります(写真向かって右の2本がつや消し)。普通のメタルックス より金属に見えます。高級感もバツグンです。

 

 

 

METALUXE(メタルックス)新色

メタルックス の新色がこの秋の展示会で発表されました。それがこの写真。左から3本は箔転写タイプ、ライトゴールド、アンティークシルバー、ブラックホログラム。そして一番右がGrossタイプのブラック。どれもマニッシュな色目。EXILEぽいですね(笑)特にブラックホログラムとGrossタイプのブラックは今まで金属にもなかった色です。かなりカッコいいです。

 

Quick Free(クイックフリー)

そして、最後に紹介するのがクイックフリー。このファスナーはエレメント部分は普通のビスロンです。特徴はスライダー(引き手)にあります。わざと色を変えていますが、もちろん同色で手配できます。

 

右がクイックフリー、左は一般ビスロン

 

このスライダーには2つの大きな機能があります。まず一つが、オープンファスナーでファスナーを締める際に右手側のファスナーを差すのが簡単になっています。差し込み部分が通常のものより大きく開いているため、子どもでも差し込みやすのです。第12回キッズデザイン賞で最優秀賞を受賞しました。

 

 

もう一つの機能が、ファスナーを閉じた状態でも左右に強く引っ張るとファスナーが外れるのです。「クイックリリース機能」「緊急解放機能」と言われます。子ども服で服が滑り台に引っ掛かった時でも、ファスナーが解放され、事故を防ぎます。また、急いで脱がなければならない時にもファスナーを下ろさなくても引っ張るだけで脱げます。どんなシチュエーションで必要なのかは発想力が必要ですね(笑)クロッピーが動画で紹介してくれています。

おまけ

中国のYKKの商品ですが、ビスロンファスナーのエレメントが矢のような形をしたものや、長方形の形をしたものもあります。

 

 

下のファスナーはエレメントがデルタ型と言って、三角になっていて上部だけに箔転写してあり、上から見ると、エレメントが線のように見えるのが特徴です。

 

かなり特徴的なビスロンファスナーですが、これは日本では手配できません。上海での手配になります。

 

まとめ

YKKのファスナーもいろいろな特殊ファスナーや新しい商品も出ています。ファスナーというと時間が掛かるという印象があり、特殊だとか、新しいというと余計に時間が掛かるのではないかという感があります。確かに時間が掛かるものもあるかもしれませんが、上記に紹介したようなあまり見掛けないファスナーにトライして見ることで、デザイン的・機能的に他社製品との差別化を図ることができます。次回はコイルファスナーの特殊・新商品をご紹介したいと思います。

 

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2011年より株式会社クロップオザキの社長をやっています尾崎博之です。ファッション資材が大好きで、洋服を見るとまずファスナーやボタンに目が行ってしまいます!お客さまのお役に立つ情報を発信していきます!!

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