ファスナーは急ぐと高くなる!?

こんにちは、クロップオザキの社長の尾崎です!

先週の火曜日に第1回目の付属の勉強会を開催しました。アパレルブランドを起業している方、これから起業を考えている人など15名ほどの方々が参加してくれました。懇親会も盛り上がり、よかったです!

 

さて、今回の付属の勉強会でお話したのは「ファスナー」について。ファスナーの基礎知識、ファスナーの品番、ファスナーの発注方法、注意点などをお話させていただきました。みんな熱心に聞いてくれて、話す方のモチベーションが上がりました。今回は、そんなファスナーの話でお話しさせてもらったファスナーの発注方法と納期、コストの関係を説明します。

*今回の話の中のファスナーは、全てYKKのファスナーのことです。

 

ファスナーの基礎知識

ご存知の方も多いと思いますが、ファスナーの基礎知識として名称を説明します。

 

 

今回のお話の中で覚えておいていただきたいのが、引き手の部分の「スライダー」、そのスライダーが通る歯の部分が「エレメント」、そして、スライダーが上に抜けないようにする「上止(うわどめ)」、それとエレメントを支える「テープ」です。

ファスナーは組み合わせです。エレメントの部分の種類(金属、樹脂等)、大きさ、スライダーの種類、テープの色、そして長さです。テープの色だけでも580色有り、長さは1cmピッチで指示できます。この組み合わせは膨大な数になります。流石のYKKでも、在庫をすることはできず、受注生産で迅速に対応していく方法を取っています。

ファスナーは「つめる」と言って、長いものを短かく加工することができます。例えば60cmのファスナーを50cmにつめることができます。これを「つめ加工」と言います。もう一つ、チェーンと言って、テープとエレメントの部分だけがチェーン状になったもの(200m巻き)を機械でブチブチとカットして欲しい長さに加工することも、止製品のみですが可能です。これを「チェーン加工」と言います。

 

YKKの代理店制度

ちょっと話は変わります。YKKのファスナーの販売ルートを説明します。YKKのファスナーを生産しているのはYKK本体です。このYKKのファスナーを販売しているのは、代理店と言われる会社と特約店と言われる会社があります。YKKの代理店は昔からの代理店で、新たに代理店ができたという話は聞いたことがありません。この販売ルートで、YKKが直接販売するのは代理店のみ。特約店は代理店から購入します。当社は特約店です。代理店には、YKKの子会社や、当社の同業もありますし、特約店に専門に販売する代理店もあります。特約店専門の代理店は、独自に在庫を積んだり、加工したりして、YKK子会社や他代理店との差別化を図っています。

最近、YKK直系の代理店(子会社)だったYKKファスニングプロダクツ販売が、YKKに吸収されました。なので、当社もYKKから購入できるようにはなっていますが、今までと特段の変化はありません。

 

ファスナーの注文方法と納期とコスト

さて、ここからファスナーの注文方法と納期とコストの話です。

YKK工場発注

一番安く仕入れる方法は、YKKへ受注生産で発注する方法です。私たちは「工場発注」と言っています。この方法だと欲しいものがズバリで揃い、単価も一番安くなります。その代わり、YKKの生産が混んでいると時間が掛かります。また、発注したい内容が全て決まっていないと注文できません。

 

YKKへファスナーとスライダーを別々に発注

あまりやりませんが、ファスナーとスライダーを別々に工場発注すると言うもの。例えば、上の写真のファスナーだったら、3YGの12cmの上止なしとスライダーGSN8を別々に発注。入荷したら、スライダーを通して、上止を打つという加工をします。この方が、1番目の工場発注より早い場合があります。しかし、後から加工が必要なので、その加工賃分は割高になります。

 

 

長めを発注してつめる方法

よくあるケースで、製品サンプルが上がらないと長さが決められないこと。しかし、納期は迫っているケース。例えば、52cmなのか、50cmなのか決まらないと言う場合、長めの60cmを工場発注で頼んでおきます。上がって来る頃までには長さも決まるので、上がってきたらその長さにつめ加工を行います。時間の節約ができます。しかし、コスト的には長めの単価+加工賃が掛かるので割高になります。

 

 

代理店在庫の長めをつめ加工

先ほどお話した代理店の中には特約店専門に販売しているところがあります。そこは、独自に需要予測をして、ある程度在庫を積んでいたり、チェーンの状態で在庫を積んでいます。それをつめ加工したり、チェーン加工したりします。この方法は代理店の加工場の混み具合にもよりますが、YKKへ工場発注するより格段に早いです。サンプル程度ならその日にも入ります。しかし、値段的には長めの単価に加工賃が掛かるので高くなります。また、テープの色やスライダーの種類など希望のものとは違うものになってしまうことも多いです。しかし、一番早いのはこの手配方法です。

 

まとめ

ファスナーは発注方法によって単価が変わってくる商品だということをご理解いただけましたでしょうか。急ぎで長めを加工する場合はコストアップになり、YKKへ工場発注できれば安くなる。一方で、つめ加工なら納期は早いですが、工場発注だとサンプルでも早くても1週間程度は掛かります。ファスナーは時間が掛かるものとご理解いただき、早めの発注をお願いします。コストメリットもその方がでます。

 

 

 

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尾崎博之
2011年より株式会社クロップオザキの社長をやっています尾崎博之です。ファッション資材が大好きで、洋服を見るとまずファスナーやボタンに目が行ってしまいます!お客さまのお役に立つ情報を発信していきます!!

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