今さら聞けないファッション資材シリーズ ~スレーキ編~

こんにちは!

クロップオザキの尾崎です。先週は4日間上海に行ってきました。上海で今、大流行なのがこのタイプの自転車。これはレンタルサイクルなんです。日本でも地方自治体が行っているレンタルサイクルがありますが、それよりこの上海の自転車は画期的です。どこから乗ってもどこに乗り捨ててもOKなのです。GPSで一台一台管理されているのです。レンタル料金は1時間=1元(約17円)と格安。私も今回2回も利用しました!タクシーの捕まえづらい上海には便利なシステムです。

 

 

今回はまた「今さら聞けないファッション資材シリーズ」です。今回紹介するのはスレーキです。洋服作りをしている人やファッション専門学校を出ている人は聞きなれた言葉だと思いますが、それ以外の方は初めて聞く言葉かもしれません。スレーキは袋布(ふくろぬの)とも言われ、主にポケットに使われる生地です。

 

スレーキとは?

スレーキとは平織(ひらおり)や綾織(あやおり)で織った生地で、ポケットやパンツの裏に使用される生地のことを言います。スレーキは表生地より安いことが多いので、ポケットやパンツ裏に使うことでコストを下げることができます。平織は薄いのでポケットをあまり使わないジャケットに使われることが多いです。逆にポケットにモノをよく入れるパンツのポケットには平織より厚手の綾織を使用します。強度的にも綾織の方がよく使うポケット用にはいいです。

ポケットをめくると表生地とは違う生地が出てきます。これがスレーキです。

 

スレーキの素材は?

スレーキに使われる素材で多いのが、綿、そして、TC(ポリエステル・綿)です。それ以外に、TR(ポリエステル・レーヨン)やポリエステル100%も使われたりします。ポリエステル100%は強度的には強く、リーズナブルなのですが、肌触りがカサカサしているので、アパレルではあまり使われません。

綿100%で一番よく使われる4号スレーキ(500)。色数も豊富です。

 

メンズでよく使われるのがTCです。メンズなので色数も少なめ。

 

ジーンズに使われる厚手の綾織スレーキ

 

縞スレーキというストライプ柄のスレーキもあります。高級感があります。実際値段も他のものより高いです。

 

おまけ

スレーキを使って作るものにマーベルトというものがあります。これはパンツのウェスト部分の裏に使うものです。紳士のスーツのパンツには必ず付いています。最近ではマーベルトに滑り止めゴムを入れてゴルフウェアのパンツに使ったり、カジュアルパンツにもデザイン的に使われたりしています。

 

縞スレーキのマーベルト。バイアスカット(45°にカット)するので、ストライプ柄も斜めになります。

 

まとめ

スレーキは表には見えないので、脇役的な資材です。しかし、ジャケットやパンツを作る上では欠かせない資材なんです。最近では内側にもこだわりを持って、ブランドロゴやブランドテーマをプリントしたスレーキを使うところも増えています。見えないところにも遊び心という感じでしょうか。スレーキ・マーベルトという言葉を覚えていただけたら嬉しいです!!

 

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2011年より株式会社クロップオザキの社長をやっています尾崎博之です。ファッション資材が大好きで、洋服を見るとまずファスナーやボタンに目が行ってしまいます!お客さまのお役に立つ情報を発信していきます!!

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