今さら聞けないファッション資材 〜くるみボタン〜

こんにちは!

クロップオザキの社長の尾崎です。

 

ここのところは暑いですね〜。一気に真夏が来たって感じです。まだ梅雨も開けてないのに・・・。でも、こんな梅雨時は夕方の空が綺麗とのこと。昨日も綺麗な夕焼け空でした!

 

 

さて、今日は久しぶりに「今さら聞けないファッション資材」シリーズです。今回紹介するのは「くるみボタン」です。この業界に入った時に「くるみボタン」と聞いて、ナッツのクルミが原料のボタンかと本気で思っていました(笑)

みなさんご存知の通り、くるみボタンは生地で包んだボタンの事です。今では「くるみボタン」キットが100円ショップでも売っているほどなので、かなり一般的になっていますね。そんな「くるみボタン」について説明します。

 

くるみボタンとは?

「くるみボタン」は先ほども説明しましたが、生地を金属やナイロンでできたパーツにはめ込んで包んだボタンです。レディースの洋服でよく使われるのが、表生地と同じ生地(共地)のくるみボタンです。デザイン的にわざと違う生地を使って作る場合もあります。水玉の生地や合皮なんかでもできます。

 

 

くるみボタンの種類は?

 

 

くるみボタンには種類がいっぱいあります。中でも一番一般的なものが「平くるみ」です。「平くるみ」と言っても、表面が真っ平らな訳ではなく、少しカーブがついています。

 

次によく出るのが「トップくるみ」です。これはぽっこり半球のように盛り上がった形です。レディースのブラウスで小さいサイズをよく使います。

 

「平くるみ」は上部が真っ平らではありませんが、真っ平らなくるみボタンを「フラットくるみ」と言います。ジャケットなどに使われます。

 

もう一つ人気があるのが「ロータスくるみ」これは縁があって二重になっているタイプ。これもレディースのジャケットやコートで使われます。

 

これまでは裏足のボタンでしたが、表穴のボタンも作れます。写真は「ハトメくるみ」となっていますが、私たちは「リネンくるみ」と言う方が多いです。2つ穴の他に4つ穴もあり、ハトメの色もシルバー以外にもゴールドやアンティークゴールドなどもあります。シャツにもジャケットにも使います。

 

くるみボタンの生地は?

「くるみボタン」を作る生地はどうするのか? よくあるのが、共地の場合は工場で裁断した後の残布を使います。しかし、最近は海外縫製も多いので、先に生地を「くるみボタン」用に先にもらうことも多いです。ちなみに中国では現地で「くるみボタン」を作ることができます。

また、生地はどれくらい必要というのもよく聞かれます。作成したいボタンの種類とサイズと個数、生地の幅を言ってもらえれば生地の必要m数をお出しできます。サンプル分などは目安としてボタンのサイズの倍四方の生地があれば足ります。例えば20mmのボタンが作りたければ、4cm四方の生地はあればひとつ作れるということになります。しかし、ボタンの種類によっては足りない場合もあるので、詳しくはお問い合わせ下さい。

 

「くるみボタン」の注意点

「くるみボタン」を作成する際の注意点がいくつかあります。

  • 生地支給の場合は、生地の裏表がわかる様にしてください。
  • 生地が厚すぎたり、薄すぎたりすると包めないこともあります。必ず量産前にサンプル作成をしてください。
  • 「くるみボタン」はアルミ足が多く、メーカーによって、サイズによっては検針機対応になっていないケースがあるので検針機対応希望の場合はその旨を明記してください。
  • リネンくるみ(ハトメくるみ)をご注文の際はハトメの色を指定ください。

 

おまけ

ボタン以外にも「くるみバックル」や「くるみドットボタン」、「くるみスナップ(シルクスナップ)」などもあります。

 

 

まとめ

「くるみボタン」はご存知の方も多いと思いますが、いろいろな種類があったり、発注の際の注意点があったりします。種類も上記で紹介した以外にもたくさんあります。包む生地によっていろいろデザイン的なオリジナルなボタンが作れるのも魅力です。ロットは必要ないので気軽に注文できるのもいいですね。

 

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2011年より株式会社クロップオザキの社長をやっています尾崎博之です。ファッション資材が大好きで、洋服を見るとまずファスナーやボタンに目が行ってしまいます!お客さまのお役に立つ情報を発信していきます!!

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