こんにちは。
クロップオザキ社長の尾崎です!
2週連続で朝から台風に翻弄されていますね。どちらも当社のある浅草橋は大したことが何もありませんでしたが、北関東や東北、北海道では強風や大雨で被害も出ているようです。どうかお気をつけください。
さて、今回は、基本に戻って貝ボタンについてお伝えしていきます。貝ボタンは一番よく使われている天然素材のボタンです。シャツボタンとしてよく使われますが、最近は夏物のジャケットでもよく見掛けます。パンツに使っているのも見ますね。

一番ポピュラーなタカセ貝
貝ボタンの中でも一番ポピュラーなのがタカセ貝(高瀬貝)のボタンです。ボタンは白く美しい光沢があるのが特徴です。写真はタカセの17番型と言い、貝ボタンで17番型というと、この縁あり四つ穴の形です。これは他の素材でも17番型というとこの形が出てきます。今回はすべて17番型で紹介します。このタカセ17番型は貝ボタンの中ではもっともポピュラーで、シャツに使う10mm、11.5mmあたりだとかなりリーズナブルです。ポリエステルの貝調ボタンともそれほどの価格差はありません。

実はタカセ貝は元々こんなに白くなく、漂白して白くしています。漂白していない状態のタカセ貝のボタンもあります。それはタカセベージュと言います。普通のタカセよりだいぶ茶っぽいですが、柔らか味がありますね。

真珠のお母さんの蝶貝(マザーオブパール)
タカセ貝に続いて、よく使われるのが蝶貝(ちょうがい)です。この貝はマザーオブパールと呼ばれ、真珠の母貝です。なので、貝の内側はパール調の美しい光沢があります。貝の色によって黒蝶貝、茶蝶貝、白蝶貝とあります。



中でも白蝶貝はその希少性から貝ボタンの中でも一番高価です。一見、タカセに似ていますが、その純白さや光沢の美しさはまったく違います。見る人がみるとすぐにわかります。

貝ボタンの染色
貝ボタンの染色には直染めとコーティングしたものを染めるものと2種類あります。直染めは時間が掛かるのと色あわせが難しいのでお勧めできません。一方、ポリエステルコーティングを貝ボタンに施して染めると、ポリエステルボタンを染めるのと同じ要領で染色できるので、早いですし、色あわせも容易です。最近では予めコーティングされているボタンもあります。下の写真で、同じ色に染めたボタンでも素材により見え方がどう違うかをご覧ください。注意としてあまり濃い色に染めると貝ボタンとしての魅力がなくなり、ただのポリエステルボタンになってしまいます。



まとめ
今回は基本に戻り、貝ボタンをご紹介しました。貝ボタンは水牛やナットに比べると天然素材の中でもリーズナブルです。ジャケットのボタンを貝ボタンに変えてみるとガラっとイメージが変わったりしますよ。気分転換にいかがですか?

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尾崎博之

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