アウトドアアクティビティーに適したアンダーウェアーは

公開日: : 最終更新日:2018/12/02 生地のこと, 製品のこと, その他のこと

テキスタイル販売担当の瀧澤です。

桜の花も一段落、これから本格的にあたたかくなって野外での活動の機会も増えてきます。

ゴールデンウィークも間近、

登山とまではいかなくてもハイキングやサイクリングにも絶好の季節です。

近年のアウトドアブームでアウトドア系のウェアーもブランドやデザインが自由に選べ、

しかも透湿防水性など野外での活動を快適にしてくれる機能を持った商品が豊富。

ウェアーやギアーを選ぶのも楽しみの一つですよね。

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アウトドアのウェアーを選ぶとき重要なこと

暖かくなってきたとはいえ春先の天候はめまぐるしく変わります。

標高の高い所では冬の様な気温になることもしばしば、

そんな気候条件の下でウェアーに求められるのは防風や防寒と共に、

体をドライに保つこと。

野外で体が濡れた状態のまま低温や強風に晒されると急激に体温が奪われます。

深部体温が下がり直腸温が35度以下になると低体温症と呼ばれる状態に、

その状態が続けば凍死する場合もあります

(夏場の遭難でも疲労凍死するケースがあります)

そんなわけでゴアテックスeVentのような

高い透湿防水性能のシェルを使用したアウターは非常に人気があります。

体をドライに保つ2つの条件

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野外で体をドライに保つには雨などを防ぐと同時に、

激しい運動による汗などのウェアー内の水分を

速やかに外に出すことが必要ですが、

いくら高い透湿性能のアウターシェルを着用していても

アンダーウェアーが水分をため込んで濡れていると

体をドライに保つことが出来ずに

運動量が少なくなると急激に体が冷えてしまいます。

そのため野外で長時間過ごすときにはアンダーウェアーの選択がとても重要です。

どんなアンダーウェアーを身につければいい?

タウンユースとしては綿のTシャツや、

ちょっと寒い時には某社の〇―トテック等が肌触りも良く快適ですが、

綿や〇ートテックに使われているレーヨンは保水性が高く

一度濡れると中々乾かないので特に激しい発汗を伴う登山やハイキング、

サイクリング等々の野外でのアクティビティーには向きません。

“ちょっと位寒くても〇ートテック着てるから大丈夫”

はアウトドア―では命取りなのです!

ではどんな素材のアンダーウェアーを選べば良いのでしょう。

ポリエステルとウールどちらがBEST?

アウトドアアクティビティー向けに各メーカーが

販売しているアンダーウェアーには主にポリエステル系素材のものとウール素材のものがあります。

ポリエステルは繊維自体が水分を吸収しないので速乾性に非常に優れていてます。

またウールのアンダーウェアーは速乾性ではポリエステルに劣り保水性のある繊維ですが

保水した状態でも保温性が落ちない(むしろ向上する)

また長時間着用しても臭気が発生しにくい特性があります。

わたしは夏場のもっとも発汗が多いシーズンはポリエステルのアンダー

夏場を除く3シーズンはウールのアンダーを着用することが多いです。

ポリエステルのアンダーウェアー

吸湿拡散性能の高い登山ウェアメーカーのものがやはり良く、

モンベルジオライン

はポリエステルにつきものの臭気の問題も比較的少なく評判が良いです。

ウールのアンダーウェアーメリノウール製のものが各社から出ています。

 

“ウールアンダーウェアー”

 

で検索すると

かなり詳細な比較サイトがあるので参考にしてくださいね。

DSCN2062

 

写真は私が7~8年着用しているsmartwoolのアンダーウェア、

さすがにもう穴だらけなので新しいのが欲しい!

ちなみにウールのソックスも夏場でも蒸れにくく,

においも出にくいので快適ですよ~是非お試しください♪

 

 

 

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TAKIZAWA

テキスタイル課 課長株式会社クロップオザキ
テキスタイル担当のTAKIZAWAです。
生地のことなら何でもお聞きください。趣味がトレッキングや山登りなので、アウトドアウェアにもちょっとだけ詳しいです。「テキスタイルコラム-Textileから見た世界」を担当しています。私のミッションは失われつつある美しい地球環境を500年後の子孫に残すこと…誇大妄想Innovatorです(笑)

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